「ついゲームをやりすぎる」自分を責めるのは終わり 意志の力を使わずに、やりたいことを両立する時間術

津村柾広
2026.05.06 19:49 2026.05.15 11:50

ゲームコントローラーと子どもの手

「ゲームがなかなかやめられない……」と自分を責めていませんか? 実は、10代がゲームに没頭するのは、そこに「達成感」や「居場所」があるからで、決して意思が弱いからではありません。

ゲームと上手に付き合っていく方法とは? 没収や禁止に頼らず、自己管理能力を育むためのスケジュールの立て方や、友だちと楽しく取り組める「デジタルデトックス」の秘訣をご紹介します。

※本稿は、津村柾広著『10代のメンタルを強くする50のルーティン』(秀和システム)から一部抜粋・編集したものです。

解決のヒント:ゲームよりもっと楽しいことを見つける

スマホを触る女の子

ゲームを途中でやめることは、とても難しいことですね。あなたと同じ問題を抱えている10代はたくさんいると思います。

まず、「なぜ、ゲームにハマってしまうのか?」を考えてみましょう。

(1)短時間で達成感を得られる(スポーツや勉強は大きな努力が必要)
(2) 友だちとオンラインでつながれる(世界中の誰とでも友だちになれる)
(3) 現実のストレスから解放される(成績や人間関係から離れられる)
(4) ゲームの中に居場所ができる(チーム制のゲームだと役割ができる)

あなたがゲームにハマってしまう理由はありましたか?
次に、ゲームにハマってしまうと、どんな弊害があるか、考えてみましょう。

(1) 夜ふかしが増えて生活リズムが崩れる(学校の遅刻が増える)
(2) 勉強や運動をする時間がなくなる(成績が落ちて学校が嫌いになる)
(3) 家族と過ごす時間が減る(家族との会話が減って孤立していく)
(4) ゲーム依存症になる(依存症は病気なので治療が必要になる)

(4) の「依存症」とは、特定の行動をやめられなくなる病気のことです。

お酒をやめられなくなるアルコール依存や、ギャンブルをやめられなくなるギャンブル依存は有名です。

実は、10代のスマホやゲームの依存症が増えています。今のあなたは、ゲームをやめる方法を知りたい」と思っているので、依存症の手前にいます。

おすすめは、ゲームより楽しいことを見つけることです。ゲームの他に、好きなことはありませんか?

好きなことを探求していくと、思わぬ発見や気づきが得られます。その面白さは、ゲーム以上にワクワクさせてくれます。

そして、好きなことを探求していくと、あなたの人間性も成長していきます。

ひとりでルーティン:「一日のスケジュール」を自分で立てよう

私はゲームの没収や禁止には反対です。大人だって、パチンコやカラオケなどの気晴らしが必要です。10代だって気分転換したいときがあるでしょう。

ただし、自己管理をやってもらいます。起床時間、登校時間、帰宅時間(部活や塾があるときは変更オーケー)、宿題や勉強の時間、食事やお風呂の時間、ゲームやスマホを見る時間など、自分で自分のスケジュールを立ててもらいます。

私は10代のコーチングをするとき、その日の予定を必ず聞きます。「この後は何をする予定かな?」「宿題とゲーム、どっちを先にやるの?」、休日であれば「今日一日の予定を教えて」などと、子どもたち自身にスケジュールを立ててもらいます。

ちなみに、立てたスケジュールに口出しはしません。大切なのは、自分で決めたことを守ることです。

みんなでルーティン:友だちと一緒に「ノーゲームチャレンジ」をしよう

最近、「デジタルデトックス」をする人が増えています。「デジタルデトックス」とは、スマホやパソコン、タブレットやゲーム機などのデジタルデバイスから一定期間離れることを言います。

スマホやゲーム機から離れると、心と身体の健康を取り戻すチャンスになります。10代向けのデジタルデトックスは、友だちと一緒にやる「ノーゲームチャレンジ」がおすすめです。

ルールは、一日中、デジタルゲーム以外の遊びをすることです。デジタルゲーム以外なら、なんでもオーケーです。海でも山でも公園でも、スポーツ施設でもショッピングセンターでも、デジタルゲーム以外の遊びをしましょう。

小学6年生の子は、鬼ごっことドッジボールをやり尽くして帰宅しました。お風呂に入ってご飯を食べると、とても眠くなってゲームをする気にもならなかったそうです。ちなみ、ノーゲームチャレンジの日は勉強しなくても良いルールになっています。

津村柾広

2011年 東日本大震災をきっかけにプロコーチ養成スクールで学び、翌年プロコーチとして本格的な活動を開始。2013年 メンタルコーチとして指導した弘前学院聖愛高校が甲子園出場を果たす。

津村柾広著『10代のメンタルを強くする50のルーティン』(秀和システム新社)

10代の9割が抱える「心の弱さ」を力に変える方法とは? 

本書の著者である津村柾広は2012年から弘前学院聖愛高校野球部のメンタルコーチを務めており、2013年夏、同野球部は初めて甲子園へ出場します。

「緊張しすぎて本番になると力を発揮できません。緊張しない方法を教えてください」
「よく集中力がないと言われます。どうしたら集中力がつきますか?」
「やりたいことが見つかりません。どうしたら見つかりますか?」
など、甲子園へ導いたコーチが教える 、悩みをお守に変える50の簡単ルーティン!