ゲームよりハマる!食材をペットにする人気YouTuberエマスさんが語る、子どもに「生き物飼育」を勧める理由

エマスちゃんねる
2026.04.28 19:06 2026.05.06 11:50
水の生きものセカンドライフ 瀕死の生きものを救ったら、ゆかいな日々が訪れた
YouTube「エマスちゃんねる」より、以下同
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ズワイガニやカワハギ、マダコなど、「それは食材では…?」と思うような生き物をスーパーマーケットや鮮魚店で購入し、ペットとして飼育する様子を動画で公開しているエマスちゃんねるさん。チャンネル登録者数は2026年4月現在44.6万人という人気YouTuberだ。このたび書籍『水の生きものセカンドライフ 瀕死の生きものを救ったら、ゆかいな日々が訪れた』(KADOKAWA)を発刊したとのこと。二人のお子さんのパパでもあるエマスさんが、動画や書籍で伝えたいこととは…?(取材・文/PHPオンライン編集部・次重浩子)

食品売り場でペットを購入

水槽で卵を産んだマダコの「たこわさ」
水槽で卵を産んだマダコの「たこわさ」

――エマスさんの動画の人気コンテンツとして、スーパーマーケットで食材として売っているタコやカニなどを「ペット」としてお持ち帰りし、瀕死の状態から元気に復活させるというものがありますね。

エマス:そうですね。それらのシリーズは人気が高いです。スーパーって、みんなが日常的に行く場所だから、その身近な感じが共感を呼ぶのかもしれませんね。

――一般的に食材とされる生き物を飼っていると、食べ物とペットの線引きが難しくなりませんか?たとえばマダコを飼っていたら、マダコが食べられなくなるとか。

エマス:いいえ、全然食べられます。海鮮大好きなんで。食べるし、これからも食べ続けます。

時々神聖視されるんですよ。「エマスさんがスーパーで売っている瀕死の生き物を救ってあげた」みたいな。そんなこと言ったらスーパーでまだ生きてる食材を全部買わないといけなくなっちゃうんで、それは無理です。

僕は別に食材を救済しているつもりはなくて、飼ってみたいとか、復活させてあげたいとか、そっちのワクワクが勝って、とりあえず水槽に入れている状態。ほとんどが元気に復活していますけど、すぐに死んじゃったら食べちゃおうみたいな覚悟ではいます。もったいないですから。ただ、一度ペットとして飼ったらかわいくて情がわいてしまうので、食べることはあまりしたくないです。

ペットとして飼うつもりでいる場合は元気に復活できそうな子を選ぶし、食材を買うためにスーパーに行くときは、身がぷりぷりしておいしそうなのを選びます。自分が飼うって決めたら責任持って最期まで飼えばいいと思うし、食べるって決めたら残さず食べればいいんじゃないかな。

「生き物=キモい」を何とかしたい

うつぼの「サブレ」
うつぼの「サブレ」

――「エマスちゃんねる」はお子さんのファンも多く、「家族で安心して見られるチャンネル」を心がけていらっしゃるそうですね。

エマス:そうですね。残酷な動画とか、過激な映像は載せないようにしていますし、汚い言葉遣いにならないよう気をつけています。安心して見てもらって、生き物に興味を持つ子どもが増えてくれたらうれしいので。

あと「生き物=キモい」みたいなイメージが根底にある人ってかなり多いんですよ。お魚はそこまででもないですけど、爬虫類とか、例えば蛇とかトカゲになると一気に「無理!」ってなる人が結構多い。でもみんな結構かわいくて、蛇=凶暴かといったら実はそうでもなかったりする。ウツボも凶暴だと思われていますけど、実は臆病もので、こっちから攻撃しない限りは噛んでこないです。そういうふうに勘違いされている生き物が多いので、僕の動画や書籍で誤解を解いていきたい。

それから、見た目ではわからないけど、毒を持っていて触ると危険な生き物もいるので、そういう知識を伝えていけたらなと思っています。

ゲームでは得られない楽しみを

すっぽんの「スブタ」を連れてキャンプへ
すっぽんの「スブタ」を連れてキャンプへ

――エマスさんは子どもの頃からいろんな生き物を飼ってこられて、いまでもサメ、フグ、エビ、カニ、ウニ、トカゲ、マウス、クリオネなどいろいろ飼っていらっしゃいますが、エマスさんにとって、生き物を飼う楽しみって何でしょうか。増やしたり、大きく育てたりすることですか?

エマス:それもありますが、生き物を飼っている人にしかわからない幸福感みたいなものってあると思うんです。

たとえばゲームだと、やり込んだらそれだけぽんぽんレベルが上がったり、みるみる成長したり、物語がどんどん進んでいきますけど、お魚はその子の寿命に合わせてゆったりゆったり育てていくので、そのまったりした時間が好きな人には合っていると思いますね。

それから、ゲームには攻略本があって、そのとおりにやればクリアできるけど、生き物飼育に正解はありません。ネットには「水温25度で飼育するのがいい」と書いてあって、それが一般的だったりはするけど、うちの子はもうちょっと低い温度の方が快適そうだとか、個体によって性格も全然違う。

僕のところにも「こんな状態なんですが、どう思いますか」と文章で相談が来たりしますが、見ていないから実際のところはよくわからない。ある程度予測を立てることはできますが、結局、その子のことを一番知っているのは飼い主さんなんです。よく観察してあげて、いろいろ調べて、どうしたら最もいい状態にしてあげられるか、試行錯誤していくしかありません。だから観察力や思考力が培われる気がしますね。すぐには答えが出ないけど、それがおもしろさだし醍醐味なんじゃないかと思います。

ゲームで遊ぶのも楽しいですけど、ゲームでは得られない学びや喜びがある。そういうおもしろさを知っている仲間が増えてくれたらうれしいですね。

食材飼うならおすすめは…

――エマスさんみたいに、スーパーで食材として売っている生き物を買ってきて、家で飼うとしたらなにがおすすめですか?

エマス:間違いなく淡水の生き物ですね。海水を作るのにお金がかかるし、管理が大変なので。ウナギとかドジョウとかナマズとか、あとスッポンも丈夫なのでおすすめです。うちにもスッポンの「スブタ」がいますよ。水槽のガラスに鼻を押し付けてブタっ鼻を見せつけてきたことから命名されました。愛嬌があってかわいいです。

ドジョウ以外はみんな結構大きくなりますから、それなりの水槽を用意する必要がありますけどね。

――エマスさん、ご自宅に100個ぐらい水槽があるそうですが、お世話するの大変じゃないですか?

エマス:いえいえ。エサは毎日あげますけど、水替えは毎日やるわけではないですから大変ではないです。僕もプロなんで、見れば水槽の状態がだいたいわかりますし。むしろもっともっと増やしたいです。

いつか僕が飼っている生き物たちをみなさんにリアルで見ていただくイベントをやりたいんですよね。期間限定の水族館。そのときには僕がかわいがっている生き物たちをぜひ見にきていただきたいと思っています。

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アクアリウム会社の代表を務める。YouTube では、「笑顔が増す明日」を理念に、水辺の生きものを正しい知識で救う動画が大人気。スーパーで出会ったカニを救った動画は430万回以上再生されるなど、子どもから大人まで幅広い世代から支持されている。

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まだ生きてる!瀕死の生き物を救って育てる、愛にあふれた物語

「今日のみそ汁に具はない。
だけど、その日のみそ汁はいつもよりもずっと美味しかった。」

瀕死の状態から、奇跡の生還、そしてゆかいな水槽の日常―――。
YouTube登録者40万人超!エマスちゃんねる待望の初書籍。