自転車事故は子どもが加害者になるケースも 大ケガや高額賠償を防ぐために、親が教えるべき交通ルール

国崎信江 (監修)

「子どもの自転車事故」と聞くと、親は真っ先に子どものケガを心配するのではないでしょうか。しかし、自転車に乗る子どもが歩行者にケガをさせ、「加害者」となる可能性も大いにあります。高額な賠償責任を負うケースも少なくありません。

大切なのは、「事故を防ぐ運転」と「万が一のときの対応」を、親がしっかり教えておくこと。本記事では、自転車に乗る子どもに伝えておきたい基本ルールと安全運転のポイントを、『子どもの防犯・防災で知りたいことが全部のってる本』より紹介します。

※本稿は、国崎信江 (監修)『子どもの防犯・防災で知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)より一部抜粋、編集したものです。

マンガ・イラスト:あらいぴろよ

自転車は安全運転! 被害者と加害者のどちらのリスクも伝えておく

遅れてもいいから安全運転を

自転車は、自動車やバイクと同じ「車両」です。それなのに、スピードメーターがついていないので、「何キロ出したら危険」という自己管理ができないのが問題点。

子どもには、「景色がビュンビュン流れるのは速すぎ」「自分の足で止まれるくらいのスピードで走りなさい」と具体的に伝えてほしいです。特に人通りのある街中や、下り坂でスピードを出すのは危険。

安全運転が大事とわかっていても、塾に遅れちゃう、約束に遅れちゃう、と焦ったときに事故は起きます。「早く行きなさい」は禁句。転倒したり、事故を起こすくらいなら、安全を優先して遅れたほうがいいです。親御さんは、「遅れていいから、赤信号で止まりなさい」と言ってください。

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もしものときの保険に入る

小中学生や高校生が自転車で歩行者に衝突し、高額な賠償金を支払うことになったニュースを耳にした方も多いでしょう。自転車事故による賠償金や治療費に備える「自転車保険」 は、加入を義務づける自治体が増えています。万が一、子どもが加害者になったとき、自宅を売るような事態にならないように加入をおすすめします。

事故を起こしてしまったら、逃げないで対応する

親は「事故を起こさないように」と言うより、むしろ「事故は起きるもの」と覚悟させることが大事。加害者になったとき、怖くなって逃げてしまう子が多いからです。ひき逃げせずに、警察と救急車を呼んで、すぐに手当てをする。対処についても教えてください。

おさらいしよう! 基本の交通ルール

車道は左側を走る。右側は違反になるので注意!

自転車は、車道の左側を走るのがルール。右側は逆走になってしまうので気をつけます。「自転車は車の仲間なので、ほんとうは車道を走るもの。歩道は歩く人を優先するべき」と子どもに教えましょう。

13歳未満は自転車で歩道を通ることができる

13歳未満の子どもや、13歳以上でも車道の通行が危険でやむを得ないときなどは例外として、自転車で歩道を通ることができます。車道寄りを走り、歩行者のじゃまになりそうなときは一時停止します。

横断歩道は専用の道があれば走り、なければ降りる

横断歩道は、歩行者のための場所です。自転車マークのついた自転車横断帯がある場合は、自転車に乗ったまま渡れますが、ない場合は自転車から降りて手で押して渡ります。歩行者がいなければ乗ったままでも。

赤信号や一時停止の標識で必ずストップ!

信号は必ず守ります。急いでいても、飛び出し禁止! 曲がり角などで「一時停止」の標識があるところでは、必ず止まって安全を確認しましょう。 “出会い頭”での衝突事故が多いので、気をつけさせて。

自転車で交通違反をしたらどうなるの?:2026年から16歳以上には反則金が科される

軽微な交通違反には「青切符」が交付され、反則金が科される

交通反則通告制度(通称「青切符」)は、交通違反をした場合に交付され、一定期間内に反則金を納めることで事件が処理されます。自動車で導入されている制度ですが、2026年4月1日から自転車にも適用されます。

■2人乗りや横並び走行:3000円
■信号無視:6000円※点滅信号を無視した場合は5000円
■スマホのながら運転:1万2000円

中高生の登校・下校の時間帯に自転車事故が多く発生している!

自転車事故は、子どもから大人まで多くの人が自転車を利用している午前7~8時台と、外が暗くなって自動車のドライバーが自転車を見つけにくくなる夕方に突出して多く発生しています。この時間帯は特に要注意!

 

子どもの防犯・防災で知りたいことが全部のってる本

国崎信江 (監修)『子どもの防犯・防災で知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)

毎日のようにニュースで目にする子どもを狙った性犯罪やネット犯罪。
ただ、幼い子どもにとって、どんな人が危険なのか、どんな場所に犯罪が潜んでいるのかを判断するのは容易ではありません。
大切な子どもを犯罪から守るには、親も子どもも事前に知識を学び、いざという時に適切な行動ができるようにすることが大事!
さらに、能登の震災のような大きな地震が起こった時や、猛暑、ゲリラ豪雨、竜巻などの気象災害の時など、いざという時に身を守れるのもやはり事前の知識です。

本書の監修を担当したのは、テレビ出演でもおなじみ危機管理アドバイザーの国崎信江さん。
防犯&防災のプロであり、自身も2児の母。
お子さんたちが小さい頃から防犯・防災の大切さを繰り返し伝えてきたからこそのアドバイスは、すぐにでも取り入れて実践したいものばかり!