気づけば模試で全国4位…松井ケムリさん浪人時代の覚醒のきっかけとは? 慶應突破の英語勉強法【後編】

松井ケムリ,nobico編集部

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「M-1グランプリ」連覇という偉業を成し遂げた令和ロマン・松井ケムリさん。2026年4月に初の単著『ナマケモノの朝は、午後からはじまる。』(Gakken刊)を上梓するなどますます活動の場を広げています。

そんな松井さんは、現役受験時代に早慶全落ち、浪人を経て慶應義塾大学法学部に合格された経験をお持ちです。浪人の1年間に何をされたのか。英語が劇的に伸びたきっかけ、日本史の徹底した詰め込み方、そして代ゼミ模試で全国4位をとりながら「やりすぎた」と感じたエピソードまで、浪人中の勉強法を詳しくお話しいただきました。(取材・文/nobico編集部・太田智一)

「高校の友達がいない」環境が、集中力を生んだ

――浪人中の予備校環境はどうでしたか?

松井ケムリ(以下ケムリ):家から近いところにしたので、たまたま高校の友達と別々の校舎になって。だから本当に友達がいなかったんですよ。結局そこで浪人仲間はできたんですけど、高校の友達とつるまなかったのは結果的によかったと思います。勉強に多少集中できましたから。

英文解釈との出会いが、すべてを変えた

――現役時代と浪人中で、英語の勉強は何が違いましたか?

ケムリ:現役の時に通っていた予備校には、英文解釈という概念がなかったんですよ。だから単語を表面的に覚えることばかりしていた。河合塾で英文解釈の授業を受けたとき、「これじゃん」って思って。これをやったら今まで読めなかった文章が読めるじゃんと。英文解釈という存在を初めて知って、そしたらスラスラ英語が読めるようになりました。

――音読もされていたそうですね。

ケムリ:英語は本当にめっちゃ音読していましたね。音読が楽しくて、したらすごく文章が読めるようになって。面白いなと思って。英語と日本史、本当にその2科目だけやっていました。

日本史は「星1まで」徹底的に叩き込む

――日本史はどのように勉強しましたか?

ケムリ:時間だけはあったので、ただただ東進の『日本史の一問一答』を、星1まで全部覚えました。しかも空欄を埋める一問一答なんですけど、赤いシートをかぶせると問題文のところも見えなくなるんですよ。それも全部覚えました。めちゃくちゃ覚えましたね。

代ゼミ模試で全国4位。「勉強しすぎた」と気づいた瞬間

――現役の時と浪人中で、模試の点数は変わりましたか?

ケムリ:全然違います。本当に。12月ごろに代ゼミの早慶大プレで全国4位だったんですよ。やりすぎたってミスったと思って(笑)。

英語の成績優秀者を見たら、僕以外みんな名前がカタカナで、英語が母語レベルの人たちと並んでいる。日本史もそのくらいできていたので、さすがにもう十分だと思って。残り2ヶ月は少し手を抜きました。本番はギリギリでしたけどね。

――法学部を選んだ理由はあったんですか?

ケムリ:慶應の中で偏差値が一番高かったから法学部行きたかっただけです(笑)。

「時間をかけて勉強すれば、慶應には行ける」

――これから受験に挑む子を持つ親や、浪人を考えている方へ伝えたいことはありますか?

ケムリ:今の共通テストとかの事情はわからないですけど、慶應に入るなら、時間をかけてちゃんと勉強したら行けると思うんですよね。ただ、浪人しないに越したことはない。浪人中の楽しいは、大学1年生の楽しいに絶対勝てないので。現役のうちに本気でやることが大事だと思います。(了)

ナマケモノの朝は、午後からはじまる。(松井ケムリ)『ナマケモノの朝は、午後からはじまる。』(令和ロマン・松井ケムリ 著/Gakken刊)

動物大好き!令和ロマン・松井ケムリ初の著書! かわいいけれど、ちょっと抜けている。そんな動物たちの「生きる工夫」から、人間の生き方を考える動物エッセイ。