無理に「将来の夢」を探さなくていい 心のブレーキを外して、自分の“本当の好き”を見つける方法

津村柾広

「将来の夢は?」「やりたいことは?」と聞かれて、困ってしまうことはありませんか? 実は、10代でやりたいことが見つからないのは、あなたがこれまで一生懸命に「与えられた目標」に向き合ってきた証拠でもあります。

大切なのは、焦って答えを探すことではなく、自分でも気づかないうちに踏んでいる「心のブレーキ」を外してあげること。その外し方のヒントをご紹介します。

※本稿は、津村柾広著『10代のメンタルを強くする50のルーティン』(秀和システム)から一部抜粋・編集したものです。

解決のヒント:「心のブレーキ」を外す

やりたいことが見つからないのは、いくつかの理由があります。

(1)今まで、与えられた目標に従ってきたから、自分で決めたことがない。
(2)いろんなことに興味がありすぎて、本当にやりたいことが分からない。
(3) プロスポーツ選手や起業家などと、誰もが納得できる明快な答えがない。
(4) やるべきことが多すぎて、もうこれ以上、何もしたくない。

やりたいことが見つからない理由はありましたか?

もし、(1)の場合なら、今が自立するいいチャンスです。

(2)や(3)の場合は、「とりあえず、今はこれをやってみよう」と気楽に取り組んでみると、ヒントが見つかります。

(4)の場合は、やることを減らすか、休むか、整理するか、立ち止まって考える機会だと思います。

いずれにしても、やりたいことが見つからなくても焦る必要はありません。

コーチングでは、こんな質問をするときがあります。
「何の制約もなかったら、あなたは何をしてみたいですか?」
この質問は心のブレーキを外す意図があります。心のブレーキとは、「どうせできない」「無理に決まっている」「失敗したらカッコ悪い」などの、ネガティブな思い込みのことです。

心のブレーキが外れると、あなたの心の声(本音)に気づけます。「何の制約もなかったらお金持ちになりたい」「何の制約もなかったら世界一周をしたい」「何の制約もなかったら、南の島でのんびりしたい」などなど、想像力を広げて、あなたの心の声に耳を澄ませてみましょう。

そして、「お金持ちになって何がしたいのかな?」「世界一周して何が見たいのかな?」「南の島でのんびりしたら次はどうするかな?」と、さらに心の声との対話を続けてみましょう。

その対話の中に、本当にやりたいことのヒントがあるはずです。

ひとりでルーティン:「偏愛マップ」を書いてみよう

やりたいことを見つけるために、あなたの好きなことをリストアップしてみましょう。好きなことを書き出すために、「偏愛マップ」がおすすめです。

まず、白紙かノートを用意して、真ん中に「好きなこと」と書きます。そして、好きなことが「音楽」「ファッション」「旅行」なら、「音楽」 → 「Kポップ」 → 「ガールズグループ」と関連づけながら広げます。

同じように「ファッション」 → 「コスプレ」や、「旅行」 → 「テーマパーク」などと、どんどん広げていきましょう。

紙いっぱいに「好きなこと」が広がっていくと、あなたが本当に望んでいることが見えてきます。「偏愛マップ」は、あなたの好きなことを具体的にしてくれます。

ちなみに、私は「スポーツ」 → 「高校野球」 → 「青春」 → 「チーム」 → 「応援」 → 「勝利」 → 「感動」と広がりました。

私が本当に好きなものは、「スポーツなどで味わえる感動体験」だということが分かりました。

みんなでルーティン:「タイムトラベルゲーム」をやってみよう

やりたいことが見つからないときは、「タイムトラベルゲーム」も効果的です。タイムトラベルしたつもりで、未来の自分に会いに行きましょう。友だち同士で、未来の様子をインタビューすると、よりリアルになります。

「未来のあなたはどこに住んでいましたか?」「どんな家でしたか?」「結婚していましたか?」「子どもは何人でしたか?」「ペットは飼っていましたか?」「窓から見える景色は?」「どんな仕事をしていましたか?」「どんな車に乗っていましたか?」などなど、未来の自分についてお互いにインタビューします。

「未来マップのワークショップ」では必ずこのワークをやります。「サッカー日本代表になっている」「スペインに住んでいる」「結婚相手は元女優」「子どもは二人」「フェラーリに乗っている」などなど、口から出まかせでもいいので、アドリブで答えるのがルールです。

突拍子もない質問をされて、パッと頭に浮かんだイメージや言葉は、あなたの潜在意識(無意識の思考や感情)からのメッセージです。

津村柾広著『10代のメンタルを強くする50のルーティン』(秀和システム新社)

10代の9割が抱える「心の弱さ」を力に変える方法とは? 

本書の著者である津村柾広は2012年から弘前学院聖愛高校野球部のメンタルコーチを務めており、2013年夏、同野球部は初めて甲子園へ出場します。

「緊張しすぎて本番になると力を発揮できません。緊張しない方法を教えてください」
「よく集中力がないと言われます。どうしたら集中力がつきますか?」
「やりたいことが見つかりません。どうしたら見つかりますか?」
など、甲子園へ導いたコーチが教える 、悩みをお守に変える50の簡単ルーティン!