「普通の大人は知らない子に助けを求めない」 子どもが不審者に気づく&逃げるための防犯トレーニング
知らない大人に話しかけられたとき、子どもはどのように行動するでしょうか。
「悪い人じゃないかも…」と、相手を無視できない子もいるかもしれません。
しかし、少しでも「おかしい」と感じたときは、迷わず逃げることが大切です。
大切なのは、近づかないこと。そして、いざというときに声を出して逃げる力を身につけておくことです。
本記事では、子どもが身を守るための基本行動と、親子でできるトレーニングを、『子どもの防犯・防災で知りたいことが全部のってる本』よりご紹介します。
※本稿は、国崎信江 (監修)『子どもの防犯・防災で知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)より一部抜粋、編集したものです。
マンガ・イラスト:あらいぴろよ
知らない人が話しかけてきたら、触れられないくらい離れるのが鉄則
いつでも逃げられる体勢でいる
知らない人が近づいてきたら、もし手をつかまれそうになっても、逃げることができるくらいの距離をとっておくのが安心。距離の目安は、お互いに「前へならえ」をして、指先が触れないくらいです。それよりも相手が近づいてきたら、その分少し離れて、常にこの距離をキープしましょう。
足の速い子や、戦いごっこが好きな子は、いざとなれば逃げられる、勝てる、と思うかもしれません。でも、後ろから抱きつかれたり、車に引っ張り込まれたりしたら、絶対に逃げられません。相手が男でも女でも、子どもは大人の腕力にはかなわないということを、しっかり教えてください。
普通の大人は声をかけてこない
やさしい子は、相手を無視する、聞こえないふりをする、ということを、「これでいいの?」と思うかもしれません。でも、まともな大人が子どもと遊びたがる、助けを求める、ということはあり得ません。
大人は、道に迷ったらスマホのマップで調べられるし、交番やほかの大人に聞くことができます。話しかけてくる時点でおかしいので、無視していいし、きっぱり断っていいんだよ、と教えてあげましょう。
「怖い」「おかしい」と感じたらすぐ逃げる
知らない人が近づいてきた、話しかけてきた、手をつかもうとしてきた、など、少しでも「怖い」「おかしい」と感じたときは、すぐに逃げるべき。「悪い人じゃなかったらどうしよう」なんて考えなくて大丈夫。普通の大人は、逃げても怒ったりしない、と伝えて。
普段から「大声を出す」、「ダッシュで逃げる」練習をしておこう
練習しておくと声が出せる
子どもは普段、大人に「静かにしなさい」と言われることはあっても、大声を出すチャンスは意外と少ないもの。
そもそも、怖くて緊張すると、心臓がドキドキして息も止まってしまうくらいです。そんな心理状態で大声を出すのは、大人でもむずかしいことではあります。
ただ、「大声を出したので周囲の大人が気づいてくれた」「練習をしていたから声を出せた」という例もあるので、いざというときのために「大きな声を出す」という経験はしておくことが大事です。
しゃがんで逃げる! も教えて
悪い人につかまりそうになったときは、しゃがんで視界から一瞬消えると、相手が見失ったすきに、体の向きを変えて逃げることができます。
子どもは体育の授業や部活で、しゃがむ動きや、相手をかわすフェイントやジグザグ走行などをすることがあるので、大人がイメージするよりも「シュッとしゃがんで、すぐ逃げる」動きが上手にできたりします。
親子で公園遊びをするときなどに「タッチ&ゴー」を教えて、「素早くできるかな?」と試してみてください。
相手と戦うのではなく、すきを作って逃げる
子どもが本気で戦っても大人には勝てません。襲われたときは、叫ぶ、手足を振り回す、蹴る、口をふさがれたら指をかむなど、一瞬でも相手をひるませることが大事。時間をかせぐ間に誰かが通りかかるかもしれないし、犯行をあきらめる可能性もあります。
国崎信江 (監修)『子どもの防犯・防災で知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)
毎日のようにニュースで目にする子どもを狙った性犯罪やネット犯罪。
ただ、幼い子どもにとって、どんな人が危険なのか、どんな場所に犯罪が潜んでいるのかを判断するのは容易ではありません。
大切な子どもを犯罪から守るには、親も子どもも事前に知識を学び、いざという時に適切な行動ができるようにすることが大事!
さらに、能登の震災のような大きな地震が起こった時や、猛暑、ゲリラ豪雨、竜巻などの気象災害の時など、いざという時に身を守れるのもやはり事前の知識です。
本書の監修を担当したのは、テレビ出演でもおなじみ危機管理アドバイザーの国崎信江さん。
防犯&防災のプロであり、自身も2児の母。
お子さんたちが小さい頃から防犯・防災の大切さを繰り返し伝えてきたからこそのアドバイスは、すぐにでも取り入れて実践したいものばかり!
