サッカーのスタメンを外れ学校も休みがちに…小6息子を救った母の「選ばせる教育」

熱海康太

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「子どもが自分で選んだとき、その行動には義務で続けるときとは違う力が宿る」と語ります。

サッカーのレギュラーを外され学校まで休みがちになった小6の息子に、母親が「続けろと言わなかった」理由と、その言葉が息子を自分の足で動かすまでを追います。(写真はすべてイメージです)

「頑張れ」が届かないとき

小学6年生のハルキ(仮名)がサッカーのレギュラーを外されたのは、6年生になった最初の春だった。5年生まではずっとスタメンだったのに、新しいコーチが来てから方針が変わり、突然外された。ハルキは何も言わなかったが、そこから少しずつ学校を休む日が増えていった。

母親の智恵さん(仮名)は最初、「まあ、落ち込むよね」と思っていた。じきに元に戻るだろうと思っていたが、一週間が二週間になり、ハルキの様子は変わるどころか少しずつ沈んでいった。