早慶しか受けずに全落ちの現役時代…令和ロマン・松井ケムリさんが振り返る「大学受験」【前編】
「M-1グランプリ」を連覇し、一躍時代の顔となった令和ロマン。メンバーの松井ケムリさんは2026年4月に初の単著『ナマケモノの朝は、午後からはじまる。』(Gakken刊)を上梓するなど活躍が加速しています。
そんな松井さんは名門中高を経て慶應義塾大学法学部の出身。しかし現役時代はセンター試験すら受けずに早慶全落ち。浪人を経て慶應に合格された経験を持つと言います。今回は自身の受験体験について、率直にお話しいただきました。(取材・文/nobico編集部・太田智一)
「普通に家にいた」センター試験の当日
――現役の時から慶應を目指していたのですか?
松井ケムリ(以下ケムリ):慶應というか、早稲田でもよかったんですよ。当時の学校のレベル的に、早慶に行けば恥ずかしくないぐらいの感じで。受験のルールというか、科目数を考えたときに、高2ぐらいの僕が「絶対私立専願にした方がいい」と思ったんです。
3科目だけやれば絶対受かるでしょって。受からなかったんですけど(笑)。私立専願にしたからにはという思いもあって、早慶しか受けませんでした。全部落ちましたね。
――現役の時はどのくらい勉強していましたか?
ケムリ:していなかったです。まあ無理でしょって感じでしたよ(笑)。
――センター試験は受けなかったのですか?
ケムリ:3科目ではセンター利用ができないので、受けても意味がないと思って。センター試験の日、普通に家にいました。高3の時ですよ(笑)。
「2浪だけは絶対にしない」浪人中の覚悟
――浪人することになって、どんな気持ちでしたか?
ケムリ:2浪して早慶に行くぐらいなら、1浪してMARCHに行った方がいいと思っていました。だからセンター利用や明治の全学部入試も受けましたよ。明治の政治経済学部はセンター利用・全学部・一般の3回全部受かりました(笑)。でも志望は慶應だったので、最後まで諦めませんでした。
――慶應に受かったことで高比良くるまさんに出会って今につながるわけですね…もし明治を選んでいたらケムリさんがその後「僕らの別荘」で一緒に活動するシドニー石井さん(※注)と出会った可能性は…
ケムリ:アイツは明治の付属高校から進学に失敗したので学校では出会わないです(笑)。
※注 YouTubeチャンネル「僕らの別荘」メンバーのシドニー石井さん。石井さんの進学の話は過去記事(なぜ中学受験の勝者が大学進学で失敗? エスカレーターで転んだ人の「驚きの末路」)参照
浪人も楽しくないわけじゃないけど、大学1年のほうが圧倒的に楽しい
――母校での講演でも「浪人してはいけない!」と特に強調されていました。
ケムリ:浪人が楽しくないというのが正直なところです。楽しい時間もあったんですけど、大学1年生の楽しさとは比べ物にならないです。圧倒的に大学1年が楽しい。
だから「浪人しないように、現役のうちに志望校に受かるように頑張れ」ということが言いたいんです。志望校を諦めて進学しろという話じゃなくて。
――周りに浪人する人は多かったですか?
ケムリ:学年の55%ぐらいですね。だからなんとなく浪人を選んじゃう人もいたと思います。僕は高校から家が遠くて、みんなは河合塾の新宿校にいたんですけど、僕は家の近くの別の校舎で。だから高校の友達と別れた環境になったのが、結果的によかったと思います。勉強に集中できましたから。
次回は、浪人中に実践した具体的な勉強法について聞く。
『ナマケモノの朝は、午後からはじまる。』(令和ロマン・松井ケムリ 著/Gakken刊)
動物大好き!令和ロマン・松井ケムリ初の著書! かわいいけれど、ちょっと抜けている。そんな動物たちの「生きる工夫」から、人間の生き方を考える動物エッセイ。