「夏と同じくらい事故が起きている」GWの水辺が危ない理由 “真夏日”の油断が招く落とし穴

nobico編集部

2026年のゴールデンウィークは、30℃を超える真夏日になると予想されています。
キャンプや川遊びなど、アウトドアレジャーを楽しむ人も増えそうです。

一方で見落とされがちなのが、「GWの水難事故」。
実はその件数は、夏休みシーズンと同程度ともいわれています。
なぜこの時期に事故が起きやすいのか、その要因と対策を解説します。

実は多いGWの水難事故

水難事故は夏に多いイメージがありますが、調査によると、ゴールデンウィーク期間中の事故件数は、7月下旬〜8月上旬と同程度という結果も出ています。実際、2025年のGW前後にも、河川での事故が各地で発生しました。

・徳島県東みよし町 吉野川付近
2025年4月、小学1年生の男の子が川で溺れる事故が発生。
家族でレジャー施設を訪れていた際の出来事でした。

・上富良野町 ベベルイ川付近
2025年5月、4歳の男の子が川の事故にあいました。
父親と兄と釣りに訪れていた中で、雪解けの影響で水量が増えていた川に入り、その後流れにのまれた可能性があるとみられています。

こうした事故は、この2件にとどまらず、
毎年のように各地の水辺で繰り返し起きています。

「気温と水温のギャップ」が事故につながる?

ではなぜ、GWに事故が増えるのでしょうか。

大きな要因のひとつが、「気温と水温のギャップ」です。
GWの時期は、気温が高くても水温はまだ低く、外気温より10℃ほど低いケースも少なくありません。
特に雪解け水が流れ込む川では、水温が15℃前後になることもあり、見た目以上に危険な環境です。

この「冷たい水」に急に入ることで、過呼吸や体の硬直が起きやすくなり、思うように動けなくなるケースがあります。

さらに、雪解けによる増水で流れが速くなっていることも多く、「浅そうに見えたのに流された」という事故も起きています。

つまりGWは、「暑いから気持ちよさそう」「夏ほど危なくなさそう」という油断が生まれやすい一方で、実際の水辺環境は、まだ春の危険な状態にある、というズレがあるのです。

キャンプやバーベキューでは「ヒヤリ」に注意

キャンプやバーベキューといったレジャーでは、準備や片付け、大人同士の会話などに気を取られ、親の注意力が分散しやすい点も見逃せません。子どもから一瞬目を離した隙に、ヒヤリとする場面が生まれることも少なくありません。

中でも注意したいのが、川や河原での水遊びです。浅く見える場所でも流れが速く、足を取られて転倒したり、そのまま流されそうになったりするケースがあります。気づかないうちに子どもが水辺へ近づいてしまうこともあり、油断は禁物です。

こうした屋外レジャー時の事故については、東京都生活文化局消費生活部も注意喚起を行っており、キャンプやバーベキューで使用する製品や環境に関する事故防止のポイントをまとめたガイドを公開しています。

事故を防ぐには、安全な場所を選ぶことに加え、必要に応じてライフジャケットを着用すること、そして常に大人が見守る体制をつくることが重要です。

詳しくは、東京都が公開しているキャンプ・バーベキューに使用する製品等による事故防止ガイドも参考にしてみてください。

油断せず、楽しいゴールデンウィークを

気温が上がるGWは、水辺レジャーがぐっと身近になります。
だからこそ、「夏と同じ感覚で遊ばない」ことが、事故を防ぐ第一歩です。

楽しい思い出を守るためにも、ほんの少しの意識と準備を。
出かける前に、ぜひ一度確認してみてください。