計算ドリルは満点なのに「文章題」で止まる小4息子…父親が気づいた、式を立てる以前の“根本的な弱点”

熱海康太

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「文章問題が解けない子どもに必要なのは、解き方の練習より先に『読み方』の練習だ」と語ります。

計算ドリルは満点なのに文章問題になると止まってしまう小4の息子に、父親が「式を立てる前に図を描く」習慣を一緒に作った日から、「全部わからない」が変わり始めました。(写真はすべてイメージです)

計算はできるのに、文章問題になると止まる

「計算はできるのに、文章問題になった途端に止まってしまう」という話は、小学校の算数で非常によく聞かれます。足し算や引き算、かけ算の計算問題は正解できる。でも文章になると、どこから手をつけていいかわからなくなる。うちの子だけなのかと不安になる親は多いのですが、これは多くの子が経験することです。

父親の修さん(仮名)の小学4年生の息子ケンタ(仮名)は、計算ドリルは満点に近い点数を取るのに、テストの文章問題になると半分以上落としていました。

「どこがわからない?」と聞くと「全部わからない」と言う。修さんはその「全部わからない」の意味を長い間理解できていませんでした。

文章問題が解けない本当の理由

文章問題を解くには、計算能力とは別に、「文章を情報として分解する力」が必要です。「りんごが3個」「みかんはりんごの2倍より4個少ない」という文章から、「まず2倍を計算して、そこから4を引く」という手順を組み立てる。このプロセスは、計算そのものとは別の思考です。

ケンタが「全部わからない」と言ったのは、計算がわからないのではなく、