「自分は集中力がない」って思ってない? 脳を味方につけて、勝手に“ゾーン”に入る環境の作り方
「勉強に集中できなくて……」と悩んでいませんか? でも、ゲームやYouTubeに熱中できるなら、すでに十分な「集中力」を持っています。
大切なのは、その力を勉強に向けるための「仕組み」です。甲子園出場経験のある弘前学院聖愛高校野球部の練習法も取り入れた、環境の整え方や脳を活性化させるルーティンをご紹介します。
※本稿は、津村柾広著『10代のメンタルを強くする50のルーティン』(秀和システム)から一部抜粋・編集したものです。
解決のヒント:集中できないのは、他に気になることがあるから
集中力とは、「夢中になれる力」のことです。
あなたは何かに夢中になったことはありませんか?
おそらく、ゲームやYouTube に夢中になったことはあるでしょう。興味関心が向いていることには、夢中になれるものです。
夢中になれる力があるのなら、集中力がないはずがありません。もしかしたら、集中力を邪魔するものがあるのかもしれません。
勉強机の周りには何がありますか?
スマホやタブレット、ゲーム機やマンガ本などはありませんか?
もし、あるのなら、まずは環境を整えることから始めてみましょう。今すぐ、机の周囲にある邪魔なものを片付けてください。
集中できないのは、他に気になることがあるからです。人間は同時に複数のことはできません。スマホを見ながら勉強はできませんよね。
野球でもミスやエラーが出るのは、注意力が散漫になっているときが多いものです。ボールをしっかり捕ってから送球すればいいのに、ランナーが気になってしまい、捕る前に投げることに意識が向くとエラーになります。
今やることをひとつに決めてみましょう。どうしても他にやりたいことがあるときは、「問題を10問解いた後に」「30分勉強した後に」などと、自分のルールを作ってみてはどうでしょうか。
どうしても集中できない場合は、図書館や学校の自習室やカフェで勉強するなど、場所を変えてみることも有効です。
また、決められた時間以上の勉強をしないことも大切です。どれだけ勉強に集中していても、休憩時間をしっかり取って、スマホを見たり、ゲームをすることをルールにします。
オンとオフを分けることが、集中力を保つコツです。
ひとりでルーティン:アラーム機能で「タイムキーパー」をしよう
聖愛高校野球部では、練習時間が細かく決められています。
練習のやり過ぎは集中力を低下させます。だから、選手がもっと練習したいなぁと思っても、決められた時間がきたら終了します。そして別の練習メニューが始まります。
そのために、マネージャーがストップウォッチを持ってタイムキーパーをしています。同じように、あなたの集中力を上げるために、アラーム機能を使ってみてはどうでしょう。
勉強もゲームもマンガも、アラームがなったら終わりにします。もうちょっとやりたいところで終わるから、明日がもっと楽しみになります。
ゲームもマンガも勉強も、やり過ぎ注意ですよ。ダラダラやっても上達しません。短い時間に集中した方が成果は出ます。
みんなでルーティン:勉強する前に「ウォーミングアップ」をしよう
集中力を上げるために、「緊張と緩和の法則」を活用してみましょう。人間は緊張と緩和を経験することで、脳が活性化されて集中力が上がります。
たとえば、第1章で紹介した「全力&高速あっち向いてホイ」などは、スポーツの前だけではなく、勉強前にも効果を発揮します。
みんなでダンスを踊って歌を唄うのもおすすめです。私が学校で特別授業をするときは、必ず身体を動かすルーティンから始めます。
身体を動かすアイスブレイクをすることで、身体の緊張感を高めながら、心は楽しくリラックス(緩和)することができます。
特に、運動系のアイスブレイクをすると心拍数が上がり、脳への血流が増えます。脳の血流が増えると、やる気や集中力を向上させるドーパミンや、気分を安定させるセロトニンが分泌されます。
勉強にもウォーミングアップが必要です。集中力を上げるために、まずは身体のウォーミングアップをしてみましょう。

津村柾広著『10代のメンタルを強くする50のルーティン』(秀和システム新社)
10代の9割が抱える「心の弱さ」を力に変える方法とは?
本書の著者である津村柾広は2012年から弘前学院聖愛高校野球部のメンタルコーチを務めており、2013年夏、同野球部は初めて甲子園へ出場します。
「緊張しすぎて本番になると力を発揮できません。緊張しない方法を教えてください」
「よく集中力がないと言われます。どうしたら集中力がつきますか?」
「やりたいことが見つかりません。どうしたら見つかりますか?」
など、甲子園へ導いたコーチが教える 、悩みをお守に変える50の簡単ルーティン!