息継ぎは「吸う」から苦しい?25m泳げない子が劇的に変わる呼吸のリズム
水泳を頑張っているのに、25mがなかなか泳げない…その原因は、もしかしたら息継ぎにあるかもしれません。
実は水泳初心者の多くが苦戦する息継ぎには、大きな落とし穴があります。それは、陸上の深呼吸と同じように「まず息を吸おう」としてしまうこと。
水泳インストラクター・トモキン氏の著書より、普段の生活とは真逆になる「水泳ならではの呼吸リズム」の解説をご紹介します。
※本稿は、トモキン (著)『水が怖い子でも泳げる!自信がつく! 魔法のスイミングレクチャー 』(日本文芸社)より一部抜粋、編集したものです。
水中と陸上はしくみが違う! トモキン式「息継ぎ」メソッド
「深呼吸」と「息継ぎ」はちょっとだけ違いがあるんだ
みなさん、一度「深呼吸」をしてみましょう! 息を鼻から吸って口から吐きましたよね。
水泳の「息継ぎ」は、深呼吸とは“逆“なんです。「口から吸って鼻から出す」、これが基本スタンスになります。
さらに、水泳の呼吸は、「鼻から息を吐く」「口から息を吸う」「息を止める」という3種類のサイクルを回転させて行います。この3つのリズムを守ると「息継ぎをしているのに苦しい」を回避できますよ。
水泳初心者の場合、90パーセント近くは「吐く」と「止める」ができていません。だから苦しく、ツラくなって泳いでいられなくなるわけです。でも、これって当たり前。なぜなら、普段の生活では、意識せずとも息を吸っているし、吐いているから。水泳の息継ぎを身につける上では、「吐く」と「止める」の意識を強く持たないといけません。これから、そのためのコツをレクチャーします。
まわせ! 3つのサイクル 「吸う」「止める」「吐く」
普段の生活とは違う呼吸のしくみを知ろう
呼吸の3つのサイクルの中で、もっとも大事なのはなんだと思いますか? おそらく、みなさん「吸う」だと答えるのではないでしょうか。これが落とし穴。「吸う」ではなく「吐く」が大事なんです。
息継ぎでつまずく最大の原因は「吐く」ができていないからといっても過言ではありません。さらに「止める」も、普段の生活で息を止めることがほぼないからこそ、意識しないとできません。
しっかりと「吐く」「止める」ができると、「なぜ、あんなに苦しかったんだろう?」と不思議に感じるほど、簡単に息継ぎはできるようになります。
ちなみに、吸わないともちろん苦しくなりますよね。だから、吸うことも大事。でも「吐く」ができていれば、意識しなくても反射で吸えるものなんです。つい「吸う」動作を第一義に考えがちですが、一度マインドチェンジしてみましょう。
しっかり“吐かないと吸えない“ 息継ぎで苦しくなる原因
「吸う」よりも「吐く」意識を持つことが大事
呼吸のサイクルを実践してみて、「あまり手応えを感じない」というヒトは、「吐いているつもり」になっている可能性があります。息を「吐く」サイクルでは、ただ“吐き出す“のではなく、“7割程度まで吐く“ことが大切です。なぜなら、吐けていない状態で吸っても、酸素を肺に取り込めないからです。これは陸上でも同じこと。息を吐かずに連続して息を吸ってみてください。2〜3回目で「息ができない状態」に陥るはずです。
「吐く」動作の練習はボビングが最適です。思い切り息を吸い込んでから水中に潜って息を止め、しばらくしたら、鼻から息を吐き出しましょう。このとき、自分が思っている以上に泡をブクブク出すことを目指します。
また、疲れてくると呼吸が浅くなりがちです。吐き出している“つもり“になりやすいので、今のうちに吐くコツをつかんでおきましょう。
2秒止めればイイことだらけ 「止める」と呼吸がしやすい
2~3秒止めるだけでホンマにラクになるで
「吐く」の次に「止める」が大事な理由は、とてもシンプル。「止める」ことで得られるメリットがいくつもあるからです。
まず、カラダを水面に近い位置でキープしやすくなります。逆に言うと「止める」ターンがないと、足がどんどん沈みます。水中の下の方にカラダがあると、水面が遠くなるので、「パッ」と素早く息継ぎを行うことができません。いわゆる“溺れている人“のような泳ぎになってしまうヒトのほとんどは、これが原因です。吐く前に止める時間を入れることで、水面に近い位置を維持できますし、吐くターンを経ても、カラダが沈むのを最小限に抑えられます。
また、ずっと吐き続けたり、ずっと吸い続けたりしていると体力が奪われて、カラダが“しんどい〟状態に陥ります。「止める」動作がひとつ入るだけで「休憩」する時間が生まれるので、息継ぎもラクにできるようになるのです。
トモキン (著)『水が怖い子でも泳げる!自信がつく! 魔法のスイミングレクチャー 』(日本文芸社)
スイミングスクールに通えなくても大丈夫!
「水が嫌」から「泳ぎが楽しい!」に変わる魔法のスイミングレクチャーを大公開!
学校の水泳授業が減り、泳げない子どもが増える中で、スイミングスクールに通う時間や費用を確保できない家庭も少なくありません。
「子どもに泳げるようになってほしいけど、どう教えればいいかわからない」そんな親に向けた、家庭で使える水泳指導書です。
実は、子どもが泳げない原因は、体の使い方や運動神経ではなく「呼吸と恐怖心」にあります。
●顔を洗えるなら水は怖くない
●苦しくならない息つぎのコツは「息を止める」こと
●キックで前に進む必要なし
など、目からウロコなちょっとしたコツで、子どもはみるみる泳げるように。
本書では「クロールで25m泳げる」を目標に、初心者の親でも安全に教えられる段階的メソッドを体系化。
水への恐怖心を和らげるステップから始まり、1水に慣れる 2水の中で呼吸 3浮く、といった基本動作を一つずつクリアしていくプログラムで、誰でも無理なく泳げるようになります。
さらに、プールを嫌がる子への声かけや補助道具の選び方、プールにいないときでもできる練習法など、家庭で知りたいポイントも丁寧に解説。
「学校の授業で遅れを取りたくない」「泳げるようになって自信をつけてほしい」そんな方へ。
スイミングスクールに通うことが難しい家庭でも、プロの指導を再現できる一冊です。
