おこづかいの「あげ方」で子どもの将来の資産が89.9%変わる? 金銭感覚の育て方

おこづかいを「あげるだけ」「あげっぱなし」にしていませんか?
おこづかいは、子どもが「本物のお金」を使いながら、家庭で金融教育を実践できる絶好の機会です。
子どもの頃に身につけたお金の使い方は、大人になってからの金銭感覚にも大きく影響します。
いつものおこづかいを、子どもが自分で考えながら、お金の使い方を学ぶ機会にしてみませんか。
“何も売らないファイナンシャルプランナー” にぐ先生の著書『10歳の子どもには毎週1000円渡しなさい』より、令和のおこづかい教育についてご紹介します。
※本稿は、にぐ先生(谷口達也)著『10歳の子どもには毎週1000円渡しなさい』(飛鳥新社)より一部抜粋、編集したものです。
おこづかいを「あげるだけ」では金融教育にならない
子どもにおこづかいをあげるとき、「大事に使いなさい」とはいっても、その後は子どもが自由に欲しい物を買っていいと考える方が多いと思います。
特に小・中学生の子どもにとって、おこづかいは、お金との関わりを持つ数少ない機会です。お金の使い方、貯め方など、親が教えられることはたくさんあるのに、子どもにおこづかいを「あげるだけ」「あげっぱなし」にしていませんか?
それは、とてももったいないことです。なぜなら、おこづかいは子どもに「本物のお金」で金融教育をするチャンスだからです。
私が考案するおこづかい制度の仕組みの中で、従来のおこづかいと大きく違うポイントは「親子で一緒に取り組む」という点です。
現金を子どもに渡したそのあとも、子どもが自分でお金を管理できるように親がサポートしてあげることで、金融教育になると同時に、子どもの将来の資産形成につながっていくのです。
ですから、このおこづかい制度は、親にとっても少々、時間や手間がかかります。
でも、子どもが大人になったとき、お金に困らないような資産形成の習慣を身につけているかどうかは、家庭ごとの親にかかっています。
デンマーク工科大学による、家庭の金融教育が子どもの成人後の資産形成に与える影響についての調査では、親が金融教育に積極的に関わった家庭は、関わりのなかった家庭より、子どもの成人後の金融資産が89.9%も増加していたことがわかっています(①)。
金融資産とは、形はなくても現金化できる財産のこと。貯金をはじめ、株式や投資信託の有価証券、生命保険などをいいます。
そして、金融教育で得たお金の知識や判断力、お金のセンスをもとにして、将来や目的のために、計画的に貯金をしたり、株式や投資信託などで金融資産を増やそうとしたりする行動が「資産形成」です。
このおこづかい制度で実践することは、子どもが将来、大人になって収入を得たときの資産形成の練習になります。しかも、就職など将来の夢の実現にも強い味方になります。
たとえば、親から渡されたおこづかいを「何に使おうか」とよく考えることで、計画性が育まれます。必要なお金、目的の決まっているお金を分けて管理することで責任感などが育まれ、欲しい物が高価なら、節約をしたり積み立て貯金をしたりして、目的の物が買えたときには達成感や自己効力感なども得られます。
子どもが正しいお金の知識を持たず、お金を管理する力が未熟なままで大人になると、どうなってしまうでしょうか。
資産の基礎である貯金ができないばかりか、「クレジットカードのリボ払いが増える」「借金を繰り返す」など、お金に困る大人になりやすく、金融トラブルに巻き込まれる可能性も高くなってしまうと思います。
この本のおこづかい制度では、親のサポートのもと、子どもが自分のお金を「使う」、さらに「貯める」「増やす」を日常で繰り返し、子どもに資産形成の習慣が身につくことを目指しています。
お金を管理する過程で、お金の知識や判断力が磨かれるため、大きくなるにつれ、親にいわれずとも、当たり前のように自分から資産を増やしていく子どももいます。
おこづかいだけで、子どもの能力や将来の可能性にこれだけ差がつくとすれば、ただ「あげるだけ」ではもったいないと思いませんか?
おこづかいを利用した、子どもの将来や理想の実現につながる金融教育は、学校ではなく、家庭でしかできないことだと思います。
【参考文献】
① Bucciol, Alessandro, Martina Manfrè, and Marcella Veronesi. (2022). “Family Financial Socialization and Wealth Decisions.” The B.E. Journal of Economic Analysis & Policy.
にぐ先生 (谷口達也)著『10歳の子どもには毎週1000円渡しなさい』(飛鳥新社)
YouTube登録者数10万人!
大人気FPが教える令和のおこづかい教育!
インフレ時代、お金の「管理能力」はますます重要に!
10万人が支持する新時代の金融教育






























