毎日一人で帰宅する小4息子…「誘われない」の裏にあった、母親も気づかなかった本当の理由

熱海康太
2026.07.20 12:52 2026.07.20 13:00

1人で歩く小学生

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「見えていることと感じていることは違う。その違いに気づくことが親が焦る前にすべき最初のことだ」と語ります。放課後に誰にも誘われない日が続く小4の息子に、母親が「授業中や休み時間は誰かと話してる?」と丁寧に確認したことで、見えていた状況の意味が変わりました。(写真はすべてイメージです)

放課後に誰かと約束することがなくなった

小学4年生のタイヨウ(仮名)は、2学期に入ってから放課後に誰かと約束して帰ってくることがほとんどなくなりました。昨年度まではたまに友達と遊ぶ約束をして帰ってきていたのに、最近は毎日一人で帰宅します。

母親の幸子さん(仮名)はそれが続くうちに、だんだん気になってきました。一日、二日ではなく、一週間、二週間と続くと、「何か問題があるのではないか」という不安が積み重なっていきました。

「最近、放課後誰かと遊ぶ約束してないの?」と幸子さんはタイヨウに聞きました。「してない」とタイヨウは答えました。「なんで?」「別にしたいと思わないから」という答えが返ってきました。

幸子さんは「誰かに誘ってもらえないの?」と聞きました。タイヨウは少し間を置いて「誘われない」と言いました。

言葉を丁寧に解きほぐす

この会話で幸子さんが感じた焦りは、非常に自然なものです。子どもが遊びに誘われない状況が続くことは、いじめや仲間外れの可能性として、

熱海康太

熱海康太

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大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。