「誰かに何かされた?」と聞くたびに黙る小3娘…母親が気づいた「友達がいない」の本当の意味

熱海康太
2026.06.13 22:42 2026.06.14 19:00

不安そうな小学生の女の子

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元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「子どもが『友達がいない』と言うとき、それは状況の報告ではなく感情の言語化であることが多い」と語ります。

帰宅したミクが「友達がいない気がする」とこぼした夜、母親が「解決しようとしない5分間」を作ったことで、3日後に子どもが初めて本音を話し始めました。(写真はすべてイメージです)

「友達がいない」と言って自分の部屋に入ってしまった夜

小学3年生のミクが「友達がいない」と言い出したのは、2学期の初めのことでした。夏休み明けに学校が始まって数日後、帰宅するなり「学校に友達いないかも」とポツリと言ったのです。

母親の奈緒さんはすぐに「そんなことないよ、○○ちゃんとか仲良くしてるじゃない」と返しました。でもミクの表情は変わらず、「なんかみんながもう友達同士で、私だけ友だちがいない感じがする」と言いました。

奈緒さんは内心あわてました。いじめがあるのか、誰かに何か言われたのか、「誰かに何かされた?」「誰かに意地悪された?」と続けて聞きました。ミクは「そういうんじゃないけど…」とだけ言って、自分の部屋に入ってしまいました。

その夜、奈緒さんはミクが言いたかったことをうまく受け取れなかったと感じていました。何かされたわけではなく、でもつながりの薄さを感じている。その感覚は「いじめ」という言葉で整理できるものではなく、もっと日常的で、だからこそ見えにくいものでした。

「友達がいない」は状況の報告ではなく、感情の報告

子どもが「友達がいない」と言うとき、それは

熱海康太

熱海康太

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大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。