「何を書けばいいかわからない」読書感想文…元教員が教える「私を主人公にする」3ステップ

熱海康太
2026.07.19 18:26 2026.07.20 19:00

勉強や宿題に集中できない小学生の男の子

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「読書感想文でもっとも大切なのは、本を主人公にするのではなく、私を主人公にすることだ」と語ります。

あらすじや登場人物の気持ちを書こうとして固まってしまう子どもに、視点を変えるだけで書けるようになる3ステップを紹介します。(写真はすべてイメージです)

読書感想文が苦手な子に共通する落とし穴

読書感想文が苦手な子どもに共通して見られるのが、「本のことを説明しようとしてしまう」という点です。あらすじを書いて、登場人物の気持ちを想像して書いて、「心に残った場面」を書く。そういう構成が読書感想文らしいと思い込んでいるからこそ、そう書こうとしてしまうのです。

しかし実は、読書感想文でもっとも大切なことは、「その本を読んで、私がどう変わったか」という物語を書くことにあります。本を主人公にするのではなく、私を主人公にすること。この視点が変わるだけで、感想文は驚くほど書きやすくなります。

ステップ1 読む前の私を書く

最初のパートでは、その本を読む前の自分がどんな状態だったかを書きます。「この本を読む前、私は〇〇だと思っていました」「この本を選んだのは、〇〇だったからです」「私はもともと〇〇が苦手でした」というような文から始めます。この最初の「私」の姿が、後で書く変化の基準点になっていくのです。

例えば「宝島」を読んだのなら、「私はもともと冒険の話は怖いものだと思っていました。危ないことに巻き込まれる話を読むと、なんとなく不安な気持ちになってしまうので、あまり好きではありませんでした」と書くことができます。「モモ」を読んだのなら、「私は時間のことをそれまで真剣に考えたことがありませんでした。時間は勝手に流れていくもので、自分にはどうにもできないものだと思っていました」と書くことができます。

このステップでもう一つ大切なのが、

熱海康太

熱海康太

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大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。