「うるせえ、黙れよ」と吐き捨てた中2息子…その場に立ち尽くした母親が時間を置いて伝えた言葉

熱海康太
2026.09.15 08:22 2026.09.19 19:00

中学生高校生

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「感情そのものと、その表現方法とを切り分けて伝えることが大切だ」と語ります。「うるせえ、黙れよ」と吐き捨てて部屋に閉じこもった中2の息子に、母親が時間を置いてから伝えた言葉とは。(写真はすべてイメージです)

「うるせえ、黙れよ」と吐き捨てて、部屋に閉じこもった

中学2年生のだいち(仮名)に、母親の弘美さん(仮名)が「そろそろ宿題やったら」と、いつもと変わらない調子で声をかけたときのことでした。だいちは突然、「うるせえ、黙れよ」と強い言葉を吐き捨て、乱暴な足音を立てて自分の部屋に閉じこもってしまいました。

弘美さんは、その場に立ち尽くしました。決して怒鳴りつけたわけではなかったのに、なぜここまで強い言葉が返ってきたのか。

数か月前まで、それなりに会話もしていた息子が、まるで別人のように感じられ、深く傷つくと同時に、この先どう接すればいいのか、わからなくなってしまいました。

反抗期の言葉は、親への攻撃だけが理由ではない

思春期に差しかかった子どもから強い言葉が返ってくると、多くの親は、自分が何か悪いことをしたのではないかと考え込んでしまいます。

しかし、思春期特有の激しい感情表現の背景には、脳の発達段階に由来する、ある構造的な特徴があることが知られています。

思春期は、喜びや怒りといった感情を生み出す脳の部位の働きが活発になる一方で、

熱海康太

熱海康太

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大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。