子どもに「死ね」「うざい」と言われてショック…思春期の暴言、親はどう対応する?

思春期の子どもは、どうしても親に反発するもの。だからといって、「死ね」「うざい」などの暴言をぶつけられると、親も傷つきますよね。
そもそも、なぜ子どもたちは、親にひどい言葉をぶつけるのでしょうか。『思春期の子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』から、暴言の背景にある子どもの不安と、親ができる対処法をご紹介します。
※本稿は、天野ひかり (著), とげとげ。 (イラスト) 『思春期の子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋、編集したものです。
子どもの暴言に傷つく。どう対処したらいい?
「ゲームをしながら『死ね死ね!』と口走り、私にも『死ね』『うざい』と言うようになりました。外では言わないし反抗期だからだと思うのですが、言われるととても傷つきます……」
子どもからの暴言をどう受け止めればいいのか、言ってはいけないということを教えたいけれど、言うとお互いヒートアップして心が折れそう……というご相談が急増しています。
法務省の『犯罪白書』によると、子どもの家庭内暴力が20年間で3倍になっています。暴言を放っておいたら、暴力につながるのでは、と不安になる気持ちもわかります。
ただ、暴言がそのまま暴力につながるわけではありませんし、思春期が過ぎたらあっという間に暴言が終わることも多いものです。でも今、なんとかしたいですよね。外では言わずに親にだけ暴言を吐くのは、何を言っても親だけは自分を見捨てないという無意識の信頼と安心感があることの裏返し。
そして、自分の感情を出すところと出さないところを使い分ける自制心も育っています。
今まで、お母さん、お父さんが子育てをがんばってきたからですね。
そうはいっても、親は子どものひどい言葉に耐える必要はありません。かといって、言い返しても、お互い消耗するだけです。では、どうしたらいいのでしょうか?
大事なのは、暴言をやめさせることではなく、子どもの不安を減らすことです。
まずは、よくあるNG会話から見てみましょう。

子どもはいろんな不安を抱えて生きている
親としては、何ともつらい状況ですね。
でも、レンくんの立場だったらどうでしょうか。想像しながら読み返してみてください。
「成績下がってきてやばい」「どうしたらいいんだろう?」「できることは何だろう?」とぐるぐる考えているときに、
「まだゲームやってる!」「自分から勉強しないダメな子」「成績も悪い」と毎日毎日、言われたら、それに反発したくなりますね。いや、泣きそうです。
「お母さん、そんな言葉を言わないでほしい。ぼくは傷ついてるよ」と言えればいいのですが、まだうまく言葉にできません。「うざっ」が精一杯なのです。
親には何も考えていないように見えても、子どもはいろんな不安を抱えて生きています。
そんなとき、不安を煽るような言葉をかけるより、不安を安心に変えるためにどうすべきなのかを一緒に考えてくれたら、こんなに心強いことはありません。
不安が減ったら、暴言も減るはずです。OK会話を見てみましょう。

暴言は、子どもからのSOS
OK会話の後、レンくんは、自分の悩みをぼそっと打ち明けるかもしれません。それに、そもそも、「うるさいな」と感じる言葉を親が言っていませんね。暴言を吐く原因を自分がつくっていないか、冷静に考えるチャンスと捉えましょう。不安を吐き出し、どうすべきかを考えれば、子どもは前に進んでいけます。
「幸せホルモン」の効用をうまく使おう
ネガティブな言葉を使うとストレスホルモンが分泌されて脳に悪い影響が出て、逆に、ポジティブな言葉を使うと幸せホルモンが出ることがわかっています。
親自身が「ありがとう」「うれしい」「好き」などポジティブな言葉を使いましょう。
その言葉と姿を見て、子どもの暴言も減っていくはずです。
その際、暴言を言わないことを当たり前と思わず、「優しい言葉を言ってくれてうれしい」と伝えることで、子どもは、優しい言葉を選んで使うようになります
天野ひかり (著), とげとげ。 (イラスト) 『思春期の子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
子どもに話しかけても返事がない、反抗してくる、暴言を吐かれる……とお悩みの方へ。
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