「自分でやる子」は部屋が違う? 自立心を育てる収納・配置のコツ

子どもに「自分のことは自分でやってほしい」と思っても、指示ばかりになってしまうことはありませんか? 実は、親が手を出さなくても子どもが自発的に行動できるようになるには「仕組みづくり」が大切です。
キーポイントは、誰でも理解できる「ものの住所指定」と、子どもの手の届く「高さの設計」。子どもの観察力や考える力を引き出し、自立心を育てるための具体的な収納・配置テクニックをご紹介します。
※本稿は、岩田かおり (著)『お手伝いで自分から楽しく学べる子になる 戦略的ほったらかし教育』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋、編集したものです。
ほったらかし家事の基本戦略
戦略的ほったらかし家事メソッド 住所をつける
「あれはどこにあるの?」「これはどこにしまう?」と子どもや夫にいちいち尋ねられていては、家事の負担は減らせません。大切なことは、すべてのものに住所をつけて、子どもでも「何がどこにあるのか」「どこにしまったらいいのか」がわかるようにしておくことです。
わが家では冷蔵庫のスペースをトレーで区切り、何を収納する場所なのかがわかるようラベルを貼って管理をしています。これによって、誰でも何がどこにあるのかがわかります。
「朝食セット」のトレーにはバターやジャム、佃煮など。「海藻類」のトレーにはメカブやモズクが入っています。
ちなみに、わが家は全員納豆が大好き。冷蔵庫の中では、「納豆A」と「納豆B 」のトレーが運用されています。
「納豆A」はスタンダードのタレがついているものが格納されており、「納豆B」にはひき割り納豆や黒豆納豆、梅ダレ付きなどの変わり種が入っています。私は「納豆B」派なのですが、スタンダード納豆派の家族もいるので、A・Bに分けて運用することにしました。
このように、それぞれのご家庭に合わせた冷蔵庫の整理方法を考えてみましょう。ポイントは「誰にでもわかる」です!
すべてのものに住所をつけることは、衣類においても同様です。
「◯◯(名前)パンツ」「△△シャツ」など、それぞれの衣類のボックスが決まっています。現在は、衣類ボックスは洗濯機の前に置いています。乾燥機導入以降は、乾燥機からバサッと仕上がった洗濯物を取り出して、ピッピッとそれぞれのボックスに入れたら洗濯完了です。
間違えて、私のボックスに夫のパンツが入っていたら、ホイッと正しい場所に入れればいいだけ。小さい子どもでも、自分で取り出せるし、収納もできます。

戦略的ほったらかし家事メソッド 手が届く高さに配置
「すべてのものに住所をつける」とお伝えしました。こうすることで、子どもたちもどこに何があるのかがわかるようになります。
ただし!
どんなに配置がわかっていても、手が届かなかったら自分で取り出しようがありません。大事なことは子どもが扱いやすい高さに配置することです。
わが家では、末っ子の衣類は下の段に、長男・長女は真ん中の段に、夫と私の衣類は一番上にくるよう配置していました。子どもたちが自分のボックスから衣類を取り出して、勝手に着替えられるよう、仕組み化していたのです。
また、日常使いの食器は食器棚に入れるのではなく、キッチンのシンク下に格納しています。この高さならば、小さい子どもでも取り出すことができるからです。
さらに、お茶碗は炊飯器の隣に配置しています。お茶碗を取ってそのままお米をよそえる動線にしているのです。
余談ですが、「炊飯器とお茶碗は子どもが手に届く場所に置いていた」とお伝えをしましたが、子どもが2歳のとき、お腹が減ったのか一人で炊飯器を開けてご飯をよそおうとしていたことがありました。
しかし、炊飯器に中にはどれくらいお米が入っているのかが見えません。
そこで、歯磨きの仕上げのときに使っていた鏡を持ってきて、角度を工夫し、ご飯の残量を確認してからお茶碗に盛っていたのです。
私は昼寝をしながら薄目を開けてどうするのか覗いていたのですが、「人間は本当に生きる力が備わっているものなんだな」としみじみ感動しました。子どもとしては、「この人(私のこと)、寝ているし、お腹が空いたから自分で確認するか」と思って、頭を働かせたのでしょうね。
岩田かおり (著)『お手伝いで自分から楽しく学べる子になる 戦略的ほったらかし教育』ディスカヴァー・トゥエンティワン
家事はすべての「勉強」の土台になる!
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