「先生、ハズレ」と漏らす小3息子…母が「そんなこと言っちゃダメ」を封印して見えた、言葉の裏のSOS

熱海康太
2026.05.01 08:27 2026.05.01 19:00

玄関で登校を渋る小学生の男の子のイメージ

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「子どもが先生への不満を言えなくなることの方が、言えることよりも問題だ」と語ります。「あの先生、ハズレ」と言って帰ってきた小3の息子に、母親がとっさに「そんなこと言っちゃダメ」と返してしまった夜から、親子の関わり方が変わっていきました。(写真はすべてイメージです)

「先生の悪口は言わせてはいけない」という思い込み

廊下を歩く小学生の集団

「今日も先生がうるさかった」「なんで○○先生ばっかり怒るの」「あの先生、絶対ハズレだよ」。

子どもがそんなことを言って帰ってきたとき、親はどう返せばいいのか。同意すべきか、たしなめるべきか。迷いながらとっさに「そんなこと言っちゃダメ」と返してしまい、子どもが黙り込む。そういう夜が繰り返された、という話はよく聞きます。

母親の奈緒さん(仮名)の小学3年生の息子ケンジ(仮名)は、新学期が始まってすぐ、「担任の吉田先生(仮名)が怖い」と言い始めました。怒鳴る先生ではないようでしたが、

熱海康太

熱海康太

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大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。