復習は「その日のうち」が鉄則 部活に追われる中学生のための“科学的な復習タイミング”
「部活から帰るといつも疲れ果てて、復習どころではない…」そんなお子さんの姿に、不安を感じている親御さんは多いでしょう。実は、疲れた状態で無理に机に向かわせるよりも、睡眠と復習のタイミングを適切に整える方が、記憶の定着には効果的だと考えられています。
個別指導塾「学研CAIスクール稲沢駅西校」スクール長・鎌田則和さんの著書より、科学的根拠に基づいた最適な復習タイミングと、部活で忙しい中学生のための“朝勉強”の活用法をご紹介します。
※本稿は、『部活をがんばる中学生のための勉強法』(鎌田則和/秀和システム新社)から一部抜粋・編集したものです。
人間は誰しも「忘れる」生き物
学校の授業をしっかり受けることが、もっとも効率的な学習方法です。これをしっかりやるだけでも、キミの学力は着実に上がっていくはずです。
では、もし「さらに上」を目指すとしたら、なにをすれば良いでしょうか?
それは、学校から帰った後に、自宅で授業の復習をすることです。
なぜなら、人間は誰しも「忘れる」生き物だから。どんなに頭のいい人でも、時間がたてば記憶は薄れていきます。それは避けることのできない、仕方ないことです。
でも、せっかく頑張って効率よく授業を受けたのですから、それをムダにしないために、なるべく忘れたくはないですよね。そのために、自宅での復習が不可欠です。
つまり、学校の授業が内容を理解し、知識を吸収するためものであるとすれば、自宅学習は学校で得た学びや知識を定着させるためのものということです。
ちなみに中学生時代の私は、忙しさを言い訳にして、テスト期間に入るまで復習をほとんどしていませんでした。だからテスト前、授業で勉強したことは、ほぼ忘れた状態で、一から教科書を読み直す作業からテスト勉強をしていました。今思い返すと、とてももったいない時間の使い方をしていたと思います。
最高のタイミングで復習するために
では、どうすれば授業で学んだことを、効率的に記憶として定着することができるのでしょうか?
実は人の記憶に関して、カナダのウォータールー大学のこんな研究結果があります。
人の記憶は復習しなければ1カ月後にはほとんど忘れてしまうが、24時間以内に復習すれば、10分の復習で100%の記憶に戻る。そして、その1週間に2回目の復習をすると5分の復習で取り戻すことができ、さらに1カ月後に3回目の復習をすると2〜4分で記憶を取り戻せる。
つまり、記憶した内容は時間がたつにつれて忘れてしまいますが、できるだけ早いうちに復習を行い、復習の回数を増やしていくことで、記憶した内容を思い出しやすくなるということです。そして、復習する期間を次第に伸ばしていっても、短時間で思い出すことができるようになります。
この研究結果に基づいて、キミたちは次のようなタイミングで復習すると良いでしょう。
①その日(授業のあった日)
②1週間後(週末)
③1カ月後(テスト前)
このタイミングを意識して復習することで、もっとも効率の良い合理的な復習ができます。
まとめ:学校の授業をより生かすカギは「自宅学習」
・学校は知識を吸収する場で、自宅はその記憶を定着させる場。
・復習のタイミングは「その日、その週、テスト前」が効果的。
疲れや眠気と戦うなら寝てしまった方が効率的
前節で、平日の自宅学習では学校で学んだことを「その日のうちに」復習しよう、と説明しました。
しかし、中には部活や塾などで帰宅時間が遅くなって、どうしてもその日のうちに自宅学習の時間が取れないこともあるでしょう。疲れて体力的にキツかったり、机に向かっても眠気に襲われるというような人もいると思います。
そう! 中学生って、いつの時代も本当に大変です。
でも、疲れた身体と眠気に襲われた頭でダラダラ勉強しても、なかなかはかどりません。そんな場合は、思い切って早く寝て、翌朝に勉強するという方法をオススメします。
朝に勉強するメリットは、いくつもあります。
・スッキリした頭で、静かな環境で勉強できる
・友達からの電話やLINE、テレビ番組などの誘惑がない
・学校に行かなければいけない時間が決まっているため、テキパキと勉強を進められる
実は朝って、勉強に集中するには最適の時間なのです。
大切なのは、睡眠時間は削らないこと。しっかり睡眠を取って頭と身体をリセットした状態で取り組んだ方が、学習効果も上がります。
勉強はできる限り「頭が冴えている」状態で取り組むべきです。戦うべきは、疲れや眠気ではなく、目の前にある問題なのですから。
どうしても夜に勉強しなければいけないときは、仮眠を取ってから
それでも、翌朝早い時間から予定がある場合など、どうしても夜に疲れた身体に鞭を打ちながら勉強しなければいけないことがあるかもしれません。
そんなときは、少し仮眠を取りましょう。
ほんの短い時間寝るだけで、頭がスッキリした経験はキミたちにもあるでしょう。海外では、学校で「昼寝」の時間を取り入れているところもあるくらいです。
ただし、仮眠は15分間まで。それ以上寝ると、夜寝られなくなります。
ベッドに横たわるとそのまま深い眠りについて起きることができなくなることもあるので、ソファーで横になるか、机で顔を伏せて寝るくらいの体勢の方が、短い時間の仮眠には向いています。
それだけでも、眠気から解放され、勉強に集中して取り組むことができるはずです。
まとめ:学校から帰るといつもヘトヘトな人は早く寝て「朝」に勉強しよう
・疲れや眠気と戦いながらダラダラ勉強するより、早く寝て、翌朝勉強した方が効率的。
・どうしても夜に勉強しなければいけないときは、15分間の仮眠を取ろう。
『部活をがんばる中学生のための勉強法』(鎌田則和/秀和システム新社)
「毎日が忙しくて、勉強する時間がない」
「部活で疲れて、家に帰るとヘトヘト……とても勉強する気になれない」
「勉強をしなければいけないと思うけど、なかなか手をつけられず、気づいたらもう寝る時間」
「勉強の合間に少し気分転換と思ってゲームをし出したら、あっという間に時間が過ぎてしまった……」
キミには、そんな悩みはありませんか?
この本は、そんなキミのための「効率の良い勉強のやり方」の本です。
