「遠足、楽しかった」実は一人でお弁当を食べていた娘…母親が「かわいそう」と思う前に立ち止まった理由
元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「子どもの経験を先取りして解決しようとするより、子ども自身がどう感じたかを先に聞くことが大切だ」と語ります。
遠足で一人でお弁当を食べていたと友達の母親から聞かされた道子さんが、すぐに動かず娘から直接話を聞いたことで、見えてきたものがありました。(写真はすべてイメージです)
「楽しかった」と言っていたのに
学校から帰ってきたマナが「遠足、楽しかった」と言ったとき、母親の道子さんはほっとしていました。しかしその夜、マナの友達のお母さんからメッセージが届きました。
「今日の遠足、マナちゃん一人でお弁当食べてた気がして、うちの子が心配してたんだけど、大丈夫かな?」という内容でした。
道子さんの胸がざわつきました。「楽しかった」と言っていたのに、一人でお弁当を食べていた。楽しかったというのは本当なのか、それとも心配させまいとしての言葉なのか。すぐにマナに聞きに行きたい衝動を抑えて、少し待つことにしました。
翌朝、マナが学校に行く前に、道子さんはさりげなく「昨日の遠足、お弁当どこで食べたの?」と聞きました。マナは