「子どもの初めての長期休暇」はどう過ごすべき? 日中の居場所は? 宿題の進め方は?

藤平公平
2026.06.26 12:06 2026.06.26 12:00

笑顔で勉強している女の子

子どもが小学校に上がると、夏休みなど長期休暇の存在に頭を悩ませる人は少なくありません。学校が休みになったからといって、大人も合わせて長い休みを取るのは難しいことも。なかなか普段通りにはいかない期間を子どもたちにどのように過ごさせるのが良いか、小学教員のワタセショーさんとともに見ていきましょう。

※本記事は2025年5月現在の情報に基づいて作成された記事です。制度等は状況により変更される可能性があります

共働き・ひとり親なら学童保育を活用

鉛筆を手に勉強する男の子

この記事の画像(2枚)

子育て世代の中でも特に共働きをしている親の間で話題になるのが、仕事中に子どもをどこで過ごさせるべきかという問題。小学校高学年であればまだしも、低学年の子どもを家に残していくのは不安も大きいでしょう。

その際よく利用されているのが、学童保育です。学童保育とは、日中に仕事などで子どもの面倒が見られない家庭のために提供される子育て支援サービス。遊ぶ、宿題をする、おやつを食べる、昼寝をするなど、家にいるときのような過ごし方を子どもたちが安心しておこなえるようサポートしてくれます。

学校が長期休暇に入る際は朝から夕方まで子どもを預けられるので、共働き・ひとり親世帯にとって頼りやすいのが魅力。また学童保育の運営元は自治体やNPO法人などさまざまで、施設によってはスポーツ・英語・音楽など独自のプログラムを提供しているケースもあります。利用に際してはもちろん料金負担が必要ですが、自治体が設置する学童であれば比較的安価な利用料で済むでしょう。

ワタセさん「共働きの家庭にとって、通学日には必要のなかった昼食の用意も大きな悩みの種になっているのではないでしょうか。夏休みともなると約1カ月間、昼食を含めてきっちり3食の献立を考えなければなりません。そんな食事面においても、じつは長期休暇中の学童保育は注目を集めています。

全国に普及しているとはまだまだ言えない状況ですが、自治体によっては学校給食センターや弁当事業者などと連携して、長期休暇中の学童たちに食事提供をおこなっているところも。申し込みが必要になるケースが多いので、事前に詳しく情報をチェックしておくことをおすすめします。」

習い事やサマースクールへの参加も

学童保育以外に、習い事の教室や塾へ通わせることで子どもの居場所を作ることもできます。特に、長期休み中であれば短期教室やサマースクールなどを開講しているところも。「普段は何の教室にも通っていない」「休みの間だけでいい」という人でも、参加しやすいです。その他、シッターサービスなどを利用するという選択肢もあるでしょう。

なお子どもだけで留守番させる場合は、自宅に見守りカメラを設置する、GPS端末を必ず携帯させるなどの工夫も有効です。

ワタセさん「ひと言でサマースクールといっても、その内容は多岐にわたります。英語をはじめとした語学学習やスポーツ体験などプログラムはさまざまなので、子どもに身につけさせたい技能や伸ばしたい能力などに注目して選ぶと良いでしょう。

よりアクティブな体験がしたいなら、サマーキャンプも選択肢のひとつ。宿泊を含むアウトドアイベントが多いので、外遊びが好きな子どもたちも大喜びではないでしょうか。自宅を離れ野外で集団生活を送ることは、応用力を伸ばしたり社会性を身につける良い機会でもあります。」

休み中の宿題は親子で計画を立てる

勉強する親子

長期休暇の過ごし方としてもうひとつ気になるのが、宿題について。休み中にしっかりとした学習習慣をつけるためにも、まずは親自身が子どもの宿題の量や内容を把握しておくことが大切です。

宿題の全容が把握できたら、次は子どもと一緒に学習計画を立てましょう。その際勉強に関する予定だけでなく、「◯月◯日から3日間はおばあちゃんの家に行く」「この日の午後は家族で出かける」など、遊びの予定もあわせて立てるのがおすすめ。いつまでに何を終わらせないといけないのかを、逆算して決めやすくなります。

加えて、宿題に取り組む時間帯をあらかじめ子どもと相談しておくのも大切。遊んだりご飯を食べたりしたあとは疲れて寝てしまうことも少なくないので、朝のうちに学習時間が取れると計画を進めやすいです。また1日の終わりに進捗状況を報告してもらうようにすると、「休み明け直前になってはじめて、宿題が終わっていないことがわかった」という事態も防げるでしょう。

ワタセさん「子どもの宿題に親がどこまで寄り添うか、バランスを取るのは難しいですよね。あまりガミガミ言うと子どものやる気を削いでしまう可能性があり、だからといってほったらかしにして宿題をやっていなかったとなるのも問題。子どもとコミュニケーションを取る意味でも、宿題に取り組む計画を親子で立てる時間はとても大切だと思います。」

長期休暇中の子どもたちの過ごし方には、保護者が普段以上に気を配りたくなることも。子ども自身の意向や自主性を尊重しつつ、休み中の家庭内ルールなどについても子どもと一緒に考えてみてはいかがでしょうか。

ワタセショー

ワタセショー

  • Instagram

大阪で16年間小学校教諭として勤務。消しゴムを彫って作る消しゴムはんこや、黒板に絵を描く黒板アート、葉っぱ切り絵などの作品をSNSに公開している。学校での日常や、作品をアップしたInstagramは6万人近くのフォロワーを抱える。