中川翔子の安定期なき双子出産…母になった今「千手観音になりたい」と漏らす理由
2025年9月に双子を出産した中川翔子さん。
「安定期がない」と言われる双子の妊娠中、足の色が変わるほどのむくみや、ネットの言葉による気持ちの落ち込みに悩む日々を、中川さんはどのように乗り切ったのでしょうか。
妊娠と出産、そして「大人1人じゃ絶対に無理!」と語る、現在の双子育児のリアルな日常まで、たっぷりと語っていただきました。
(取材・文:nobico編集部)
双子の胎動に励まされた妊娠期間
──双子の妊娠は「安定期がない」と言われるそうですが、中でも一番つらかったことは何でしたか?
私の妊娠期間は、とにかく「むくみ」との闘いでした。初期から足がパンパンで、椅子に足を置いているだけでその形に凹んで戻らなくなってしまったり…。色もおかしいし、動かすと痒いし痛いしで、本当につらかったですね。
妊婦なので薬もあまり飲めず、食事で改善しようにも「絶対安静だからスーパーには行くな」と言われるし、もうどうしていいか分かりませんでした。後半はキッチンに立つのすら厳しかったです。
身体もつらかったのですが、精神的にも落ち込んでしまって。ネットの言葉がすごく突き刺さる時期があって、本当にしんどかったです。一時期はスマホを夫に預けて、ネットと完全に繋がらないようにしていました。私の悩みが、お腹の赤ちゃんに影響したら申し訳ないなと思って。
──そこまで精神的に追い詰められていたのですね。
当時は本当に病んでいて、「消えちゃいたい」と思うくらいに落ち込むこともありました。その上「多胎妊娠に安定期はない」って毎日のように言われるから、色々と検査をしてもやっぱり心配で。「私なんかが無事にちゃんと産めるのかな」って怖くなって、自己肯定感が低くなってしまっていたんですけど、そんな時はいつも胎動に救われていました。もう、胎動だけが頼りという感じでしたね。
しかも双子だから、胎動を二箇所で感じるんです。お兄ちゃんは「さわさわ」って優しい感じで、弟は「ゴンゴン!」って力強い。お腹にいる時からもう個性があって、生まれてきてからもそのまんまだったので、本当に面白いなと思いまいた。
あとは、妊娠中期に先生から「転ばなければ…」とOKをもらって、ホテルのプールに行ったことがあったのですが、これがすごくリフレッシュできました。おなかが大きくて水着がすごいことになっていましたが…。スマホがない環境で、小さかった頃の自分のことなどを、ゆっくり振り返る時間を持つことができて良かったです。
人の温かさや気配りに触れるたびに涙
──産前産後で、周囲のサポートに救われたことはありましたか?
夫がスマホを持って仕事に行ってくれたおかげで、私はひたすら横になってアニメを観るかゲームをするしかなくて、それが結果的にすごく良かったです(笑)。
あとは、小学校からの親友が、私が「行きたい」と言っていたカフェを予約してくれたのも、最高のストレス発散になりました。
義理の両親との関係も変わりました。結婚式以来、そんなに深くお喋りしたことがなくて「何をお話ししたらいいんだろう」という距離感だったのですが、妊娠をきっかけに助けてもらわざるを得なくなって。でも、実際に頼ってみたらご飯を作ってくれたり、本当にありがたくて。「頼っていいんだな」と思わせてもらえました。
親戚の集まりで挨拶するくらいの関係だったいとこも、「いつでも助けに行くよ」と言ってくれて、今は週に1回、本当にシッターとしてアルバイトに来てくれています。
幼い頃にゲームや絵を教えてくれた大好きな叔母も、子どもたちを孫のように可愛がってくれて、頻繁に助けに来てくれます。
人の温かさや気配りに触れるたび、涙が出ちゃいますね。産後のメンタルも不安定だったので、産後ケア施設に入った時も「なんでみんなこんなに優しいの?」って言いながら泣いていました(笑)。
「もう千手観音になりたい」人手が足りない双子育児
──たくさんの人に見守られながら、育児を乗り切っていらっしゃるのですね。やはり双子育児となると、1人でこなすのは無理ですよね。
絶対無理です! いまだにワンオペでお出かけもできないくらいですから。保育園のお迎えも大人が2人で行かないと厳しいですし、日々のお世話も「赤ちゃん1人に対して、大人2人欲しい」って思うくらい大変です。
この間、お兄ちゃんだけ保育園に行って、弟くんと私だけで過ごす時間があったんです。「1人なら余裕なんじゃないか」と思ったんですけど、やっぱり後追いしてくるから、おんぶしていないと何にも家事ができなくて(笑)。
1人で2人を同時に抱っこするのは難しいので、ベビーカーと抱っこ紐をどう組み合わせたらいいか考えているのですが、とっさの事態を考えるとまだ怖くて。
私の今の夢は「早くワンオペで2人と一緒にお出かけすること」なのですが、普通にやってのけるママもいますよね。この間病院で、双子用ベビーカーを押しつつ、上のお兄ちゃんと手を繋ぎ、さらにお腹も大きいお母さんを見かけて、「どういうこと!?」って衝撃を受けました。
先日、『しょこたんの子育てクエスト ママLV.1』のイベントで初めてママトーク会をさせていただいたのですが、そこにもお子さんを2人連れてきているお母さんがたくさんいらっしゃって、もう尊敬しかありません。思わず「どうやって連れてきてるんですか!?」って聞いたら、「気合です!」って言われました(笑)。
──お子さんの性格にもよると思いますが、「赤ちゃん1人に大人2人」にはとても共感します。双子だと大人が4人必要ですね…。
本当に! もう千手観音になりたいです。眼球も手も、8つずつくらい欲しいなって日々思いながら格闘しています(笑)。

中川翔子 (著) 『しょこたんの子育てクエスト ママLV.1』(宝島社)
2025年9月末に双子の男の子を出産し、大きな話題を集めた中川翔子さんの妊活・妊娠・出産・育児の体験をまとめた、完全描き下ろしのコミックエッセイです。
本書では、不妊治療や流産の経験、巨大化するお腹との日常、帝王切開当日の緊張と覚悟、そして産後の双子育児までを率直に描写。双子出産という大きな転機を経て“母になった中川翔子”の現在を、しょこたんらしい世界観でユーモラスかつリアルに綴ります。SNSに投稿された漫画だけでなく、本書限定のエピソードも! 子育て中の方はもちろん、これから妊娠・出産を考えている方、仕事と育児の両立に不安を抱える方、パートナーとの分担に向き合うすべての方に手に取っていただきたい一冊です。