子どもの頭痛・吐き気・発熱…それ、夏風邪じゃないかも 小児科医が教える夜間熱中症のサイン

五藤良将,吉澤恵理
2026.07.21 23:07 2026.07.22 07:00

体調が悪く病気のような疲れている男の子

「朝から熱があるから、風邪かな……」夏になると、そんな朝を迎えた経験があるご家庭も多いのではないでしょうか。ヘルパンギーナや手足口病、胃腸炎など、夏は感染症が流行する季節です。しかし、朝の体調不良は、風邪や感染症だけが原因とは限りません。竹内内科小児科医院院長の五藤良将先生に、見落とされがちな「夜間熱中症」の見分け方や家庭での対処法、受診の目安について伺いました。(取材・文/吉澤恵理)

「夜間熱中症」とは、寝ている間に起こる熱中症

35度を超える日も出始め、高熱や嘔吐で受診する子どもの中に、熱中症による脱水が疑われるケースが増えていると五藤先生は話します。その多くが夜間熱中症だといいます。

――「夜間熱中症」とはどのような状態なのでしょうか。どのような症状が現れますか。

五藤先生:夜間熱中症とは、その名の通り、寝ている間に起こる熱中症です。日中に暑い環境で過ごしたり、たくさん汗をかいたりして体の水分や塩分が不足したまま夜を迎えると、睡眠中にも汗をかくことで脱水がさらに進みます。その結果、朝になって症状が現れることがあります。症状は、頭痛、吐き気、発熱、強いだるさ、食欲不振などで、風邪や胃腸炎と非常によく似ています。そのため、「朝から熱があるから風邪だろう」と思ってしまい、熱中症に気付かないことも少なくありません。

風邪や胃腸炎との見分け方は「前日」を振り返ること

症状だけで夜間熱中症と風邪・胃腸炎を見分けるのは難しいと五藤先生はいいます。そこで大切になるのが、前日の行動を振り返ることです。

――夏は感染症も増える時期です。朝、子どもが頭痛や吐き気、発熱を訴えたとき、風邪や胃腸炎と夜間熱中症はどのように見分ければよいのでしょうか。

五藤先生:症状だけで見分けるのは難しいことがあります。そこで大切なのが、「前日に何があったか」を振り返ることです。

【振り返りたいポイント】

五藤良将

五藤良将

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防衛医科大学校医学部卒業後、自衛隊関係病院、千葉県を中心とした病院勤務を経て、2019年9月から東京都田園調布の竹内内科小児科医院を継承し院長。2021年10月から医療法人社団五良会の理事長となる。五良会クリニック白金高輪、五良ファミリークリニックセンター南と分院も展開している。

日本内科認定医、日本抗加齢医学会専門医、日本美容内科学会評議員、日本温泉気候物理医学会療法医、日本旅行医学会認定医、複数の学校校医、難病指定医など幅広く診療を行っている。