「内部進学だから安心でしょ」に「そんなことない」と返した中2息子…母親が初めて知った不安

熱海康太
2026.08.02 14:55 2026.08.05 19:00

外を眺める中学生

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「『内部進学なんだから気楽でいいね』という言葉は、子どもが抱える不安を”贅沢な悩み”として片付け、孤立させてしまうことがある」と語ります。

エスカレーター式の学校に通う中2の息子が抱えていた不安に、母親が初めて気づいた日から見えてきたものとは。(写真はすべてイメージです)

「安心でしょ」に返ってきた意外な言葉

「内部進学が決まってるから、安心でしょ」。中学2年生のタクミ(仮名)の母親、久美子さん(仮名)がそう声をかけたとき、タクミは意外な反応を見せました。

「そんなことない。むしろこのままでいいのかって、ずっと不安なんだけど」。エスカレーター式の学校に通い、上の学校への進学がほぼ約束されているはずのタクミが抱えていた不安を、久美子さんはこのとき初めて知ることになりました。久美子さん自身、タクミの不安をこれまで想像したこともなかったといいます。

内部進学が決まっている子どもは、受験のプレッシャーから解放されている分、安心しているだろうと周囲から思われがちです。しかし実際には、内部進学だからこその特有の

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大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。