「勉強しなさい!」が逆効果になる前に。子どもが自分から勉強したくなる「できる」の作り方
「勉強は楽しくないもの」と思っていませんか?
でも、わからなかったことがわかるようになったり、できなかった問題が解けるようになったりすると、勉強はぐっと楽しくなります。大切なのは、ただ勉強時間を増やすことではありません。
「できない」を「できる」に変えていくこと。勉強を楽しみながら、自分から学び続ける力を身につけていきましょう。
※本稿は、清水章弘(著)『面白いほど成績が上がる 中学生からの勉強のやり方 (動画つき・アップデート版)』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋、編集したものです。
「自学力」は「楽しむ力」だった!
勉強も楽しくなれば、続けられます。
続けられると、テストでよい点が取れるでしょう。
結果が出ると、もっと続けたくなります。
そうすると、さらに結果が出ます。
このように、いい循環が生まれるのです。
それでは、「勉強が楽しい」って感じるときはどんなときでしょうか。
大きく分けて2つあります。
1つ目は、ほめられたとき。先生に「すごいじゃん!」「がんばったね」とほめてもらったり、大きな花マルをもらったとき、とてもうれしいですよね。「またがんばろう」と思うはずです。
2つ目は、勉強がわかったとき。今までわからなかったことがわかるようになったり、難しい問題が解けるようになったときもうれしいですよね。
さらに言えば、かつて習ったことと今習ったことの「つながりを見つける」こと(これを知識の「統合」といいます)ができた、「新しい何かを思いついたりする」こと(これを「創造」といいます)ができたら、さらにうれしい気分になるはずです。
注 心理学では、1つ目は「外発的動機づけ」(ほめられたりすることからくる動機づけ)、2つ目は「内発的動機づけ」(知的好奇心などからくる動機づけ)といいます。
1つ目の「ほめられること」は、自分ではどうすることもできませんよね。自分で「よしよし、よくがんばったな、オレ」なんて声をかけてもそんなにうれしくはないでしょう。
みなさんにできることといえば2つ目、「わかること」です。それが勉強そのものを楽しむきっかけになるのです。
「勉強のやり方」が身につけば、すべてがうまく回りだす!
わかるために必要なこと。
それは、「勉強のやり方」を知ることです。
「勉強のやり方」がわかれば、勉強がどんどんわかるようになります。
先ほど書いたように、わかるようになれば成績が上がる。
「できる」「解ける」喜びも味わうことができる。
そうすると、さらに学びたくなる。
このようにいい循環が生まれるのですね。
では、「勉強のやり方」とは具体的にどのようなものなのでしょうか。
そもそも、勉強とは?
まず最初に、「勉強とは何か」を考えていきましょう。
今まで何度も「勉強」という言葉を使ってきましたが、そもそも勉強とは何なのでしょうか。
では、下に書いてあることの中で、これが勉強だと思うものに全部チェックをつけてみてください。
□ 授業を聞くこと
□ ノートを取ること
□ 問題集を解くこと
□ 教科書を読むこと
□ 知らないことを調べて探求すること
どうでしょうか。いくつつけられましたか?
正解は…全部、勉強ですよね。
勉強とは「できない」を「できる」にすること
上の5 つに共通することを考えてみると、このようになります。
それは、勉強とは、できない(わからない)ことをできる(わかる)ようにすること。
ノートを取りながら授業を聞いて、わからないことがわかるようになる。
問題集を解くことで、習ったことが定着し、さらにできるようになる。
教科書を読むことで、知らないことを知るようになる。
調べて探求することで、より深くわかるようになっていく。
実はこれ、スポーツで考えるともっとよく理解してもらえると思います。
たとえば、バスケットのシュート練習で考えてみましょう。
練習した結果、ゴール下でシュートが入るようになったとします。
そのままずっと永遠にゴール下でのシュート練習をしていたらどうでしょうか。まったくうまくなりませんよね。
ゴール下で入るようになったら、少しずつ遠く離れて練習することでしょう。動きながらシュートをしたり、さまざまな体勢でシュートしたり、ディフェンスをつけて練習するでしょう。
つまり、スポーツの練習も「できない」を「できる」にすること。
勉強もスポーツと同じなのです。
「できない」→「できる」を意識しないと…
勉強とは、「できない」を「できる」にすることです。これを知らずに勉強を続けていても、結果はなかなか出ないでしょう。
それどころか、知らず知らずのうちに、こんなことをしてしまいがちです。たとえば以下の例を見てみましょう。
1:問題を解いても、答え合わせをしない
どうでしょうか。これ、「できない」が「できる」になっているでしょうか。
答え合わせをしないと、そもそも「何ができないか」を知ることができません。さらに言えば、それの解き直しをしないと、「できるようになったか」をチェックすることができません。
問題を解いたら、答え合わせをして、解き直しをして初めて「勉強」になると思ってください。
2:とにかくひたすら英単語を書いている
「英単語は書いて覚えましょう」というアドバイスは学校の先生から聞いていると思います。でも、書きまくっているその英単語、本当は数回書いた時点で覚えてしまっているかもしれません。
できることをくり返しやっていても、それは勉強にはならないのです。
数学でも同じです。解ける問題だけ解いていても、それは勉強にはなりません。英単語の覚え方、数学の勉強のやり方は後でくわしく書きますが、ここでは勉強とは「できない」を「できる」にすることだ、ということをおさえておいてください。
大事なことなので何回も言います。
勉強とは「できない」を「できる」にすること!
忘れないようにしておきましょう。
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