中学生の予習、何をすればいい? 「授業についていけない」を防ぐ予習のコツ
「予習って、授業の前に勉強するだけでしょ?」と思っていませんか?
実は予習のいちばん大切な役割は、授業の前に「自分は何がわかっていて、何がわからないのか」を見つけておくこと。わからないところがわかれば、授業で集中して聞くべきポイントも見えてきます。
さらに、自分なりの答えを用意しておけば、「わかる!」「できる!」という達成感も味わえます。予習を上手に使って、授業をもっと楽しめるようにしましょう。
※本稿は、清水章弘(著)『面白いほど成績が上がる 中学生からの勉強のやり方 (動画つき・アップデート版)』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋、編集したものです。
予習ってなんでするの?
ポイント
予習の意味…「できる」と「できない」を分けるため
覚え方…予習とは「授業の準備」だ!
勉強は「できない」を「できる」にすることです。
予習はその勉強の4段階(予習・授業・復習・テスト)で、一番最初に行います。最初にやるべきなのは、「何ができて、何ができないか」を明らかにしておくことです。 授業は50分あります。その時間には今まで習ったことがないことを教えてもらったり、考えたことのないことを考えます。その準備をするのが予習なのです。
ですから、予習とは、授業によく参加し、教わったり考えたりするための「準備」ということになります。
学校の先生の「予習をしてきましょう」という言葉は、「授業によく参加するために準備をしてきましょう。授業の日までに、すでに自分ができること(わかっていること)、できていないこと(わかっていないこと)を分けておきましょう」というメッセージなのです。
「予習は授業の準備」ということを覚えておきましょう。
予習をするとどんなイイコトがある?
1. 授業についていけるようになる(その教科がキライでなくなる)
2. 授業中に「イイ気分」を味わえる(その教科が好きになる)
予習をすると、2つのイイコトがあります。
1:授業についていけるようになる
この本は勉強を好きになってもらうための本ですが、授業についていけないと、必ずと言ってよいほど、その教科がキライになってしまいます。
ところで、本屋さんに並んでいる「勉強法」の本を読んでいると、「復習中心の勉強がよい」と書いてあります。もちろん復習は大切なのですが、僕は苦手な教科は予習中心で勉強してもらいたいと思っています。
「授業を聞いていても、チンプンカンプン!」という状況から脱出することが大切なのです。そうすれば、まずその教科がキライではなくなります。
2:授業中に「イイ気分」を味わえる
授業中に「イイ気分」を味わうと、さらにその教科が好きになることができます。
予習では、できないこと(わからないこと)を明らかにしておくだけでなく、さらに一歩進んで自分で調べてから授業にのぞんでみましょう。
そうすると、授業中、みんながつまずくようなところで「あれ、僕はできるぞ!」という「イイ気分」を味わうことができます。「わかる!」「できる!」という気持ちを存分に味わって、その教科を好きになってください。
この2つのイイコトに共通することがあります。それは、「自分だってできる!」と思えるということです。
勉強が苦手な人の多くは、「僕はどうせできない」「何をやってもムダだ」と思いがちです。
でも、予習というちょっとした準備によって、達成感を得ることができるのです。今までのネガティブ(後ろ向き)な気持ちを消すこともできます。
実際、勉強が得意な人は、この「イイ気分」をつねに味わっているから勉強が続けられるのです。スポーツと同じです。
僕はずっとサッカーやホッケーをやってきましたが、どんなに練習がキツくても、試合でよいプレーができたときの喜びが、気持ちを次の練習に向かわせてくれました。サッカーやホッケーそのものも好きでしたが、「達成感」も部活を続けさせる大きな理由になっていたのです。
正直、予習をするのは、確かにちょっとめんどくさいかもしれません。でも、ほかの人がやりたがらない、そのちょっとめんどくさいことをやることで、小さな自信を持つことができるのです。
予習って何をやるの?
ポイント
予習は「?」の量で決まる!
予習とは授業の準備で、授業の日までに、すでに自分ができること(わかっていること)とできないこと(わからないこと)を分けることでしたね。
では、具体的にはどのようなことをすればよいのでしょうか。
各教科の予習のやり方は第3章を見てもらいたいのですが、まず基本として、以下の2つがあります。
1.疑問を教科書やノートに書き出す
2.あらかじめ「自分の答え」を用意しておく
1:疑問を教科書やノートに書き出す
たとえば、「英語の教科書をあらかじめ読んできましょう」という課題が出たときは、意味がわかる(和訳できる)文章と、意味がわからない(和訳できない)文章を分けておきましょう。
「数学で問題をあらかじめ解いてきましょう」という課題が出たときは、「この問題は解ける」「この問題は解けない」と分けておきましょう。
予習の段階でわからないことは、授業中に集中して聞くべきことです。つまり、予習は、「授業のどこで集中して聞くべきか」明らかにしておくことでもあると言えます。
人間の集中できる時間は、およそ30分といわれています。でも、授業は50分あります。50分間ずっと集中しているのが理想ですが、それをするのは物理的に難しいといえるでしょう。
メリハリをつけて授業にのぞむためにも、予習は必要なのです。
2:あらかじめ「自分の答え」を用意しておく
予習の段階で、そもそもチンプンカンプンの部分を除いて、自分なりに答えを用意しておくことが大切です。
わからないときにあらかじめ自分で調べて、自分なりの答えを持ったうえで授業にのぞむ力は、高校・大学に進んでから求められる力の1つです。
それをしないで「わからない→授業で聞く」としてしまうと、勉強が丸暗記になってしまいかねません。すると、高校や大学で「そもそも答えがない問題」とぶつかったときに、心がくじけてしまいます。
疑問には自分なりに答えを用意しておき、それがどこまで合っているのかを、授業中に確認するくせをつけましょう。
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