算数の文章題が苦手な子に! AIを使って「つまずき」を解消する方法

森本真理子

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算数の文章題でつまずいたとき、「どこがわからないの?」と聞かれても、子ども自身が説明するのは難しいものです。そんなときは、問題文をAIに読み込ませてみましょう。

ただ答えを出してもらうのではなく、「小学5年生です」「どこまでわかっているか確認しながら」「ステップバイステップで」「答えは言わないで」と伝えるのがポイント。

子どもの理解度に合わせて、一つずつ確認しながら教えてもらう方法を紹介します。

※本稿は、森本真理子(著)『知的好奇心が育ち、自分で考える力が身につく! 親子ではじめるAI学習法』(KADOKAWA)より一部抜粋、編集したものです。

算数 文章題の「わからない」をAIと一緒に解きほぐそう!

算数の文章題につまずいた時は、問題文をそのままパシャッと撮ってアップロードしてAIに聞いてしまった方が早いです。

この問題のどこがどうわからないかを子どもに聞いても、恐らく答えられないでしょう(それがわからない…)。

その時に気をつけたいのは、子どもの学年、理解度(まったくわからないのか、途中まではわかるのか、など)と、「ステップバイステップで」「答えは言わないで」を必ず伝えることです。そうすれば、1つずつかみくだいて説明してくれますので。

参考までに、聞き方(プロンプト)の違いでAIの回答がどう変わるかを見てみましょう。
まずは、ただ問題文をアップしただけの場合。

【問題:
チーターが10秒間に310m走りました。
このチーターの走る速さは、秒速何mですか?
また、分速と時速も求めましょう。】

AIは、問題文をアップしただけでも、最低限の答えは出してくれます。たとえばこんなふうに。

【①秒速を求める(1秒あたり何m?)
10秒で310m→1秒では何m?を考えます。
310÷10=31m
答え:秒速31m

②分速を求める(1分=60秒で何m?)
秒速31mなら…1分=60秒なので
31×60=1860m
答え:分速1860m

③時速を求める(1時間=60分=3600秒で何m?)
分速が1860mなので、1860×60=111600m
これを「km」に直すには111600÷1000=111.6km
答え:時速111.6km】


うーん…。この説明なら参考書の解説文レベルですよね。

これで理解できるなら、そもそも算数が得意とさえ言えるかもしれない(大人でも、途中で???となってしまいます)。

次に挙げるのは、先ほどより詳しいプロンプトです。

【問題:
チーターが10秒間に310m走りました。
このチーターの走る速さは、秒速何mですか?
また、分速と時速も求めましょう。」

小学5年生の男の子です。こちらの問題に苦戦しています。どこまでわかっているのかを確認しながら、ステップバイステップで理解を進めていってもらえますか。答えは言わないでください。】

「苦戦」という言葉で、AIは子どもがどの程度つまずいているかを察知してくれます。そして、「確認しながら」「ステップバイステップで」「答えは言わないで」という言葉によって、一足飛びに答えを説明するようなことはせず、段階を踏んで説明することが必要なんだなとわかってくれます。
出てきた回答は以下の通りです。

【問題:
チーターが、10秒間に310m走りました。

このチーターの走る速さは、秒速何mですか。
速さのきまりは、速さ=道のり÷時間です。
10秒で310m
じゃあ1秒で何m?だから
310÷10=31
秒速31m

★ここで確認
「10こに分ける=1こが1秒分」とイメージできてたらOK!
310を10でわると、31になるのは大丈夫そうかな?】


まずは秒速の計算からスタートして「★ここで確認」、と秒速という概念がわかっているかどうかを聞いています。割り算を、「10こに分ける」という別の言い方で説明するあたり、優しい言葉が得意なChatGPTですね。

そして、分速→時速と続いていきます。

【②次は「分速」(1分で何m?)
1分=60秒なので、1秒で31m
60秒で何m?→31が60こ分
31×60=1860
分速1860m

親御さんへ一言
「1秒で31mだから、2秒で?10秒で?」とちょっとずつ増やして考えさせてから「じゃあ60秒(1分)なら?」と聞くと、理解が定着します。

③最後に「時速」(1時間で何m/何km?)
1時間=60分、1分で1860m
60分で何m?
1860×60=111600m
ここから、m→kmに直します。
1000m=1kmなので
111600÷1000=111.6
時速111.6km】

「親御さんへ一言」と、子どもの理解度を確認するための問いかけ例を出しているところが「ステップバイステップ」ですね。

もし「分速から時速に直すところがわからない、低学年向けにやさしく説明して」と言えば、別の言葉で説明し直してくれます。

何度聞いても大丈夫ですよ!

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