班活動でいつも何も任されない小5息子…母親が担任に聞いた「役割の決め方」

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「手を挙げなくなるのは意欲の低下ではなく、経験によって学習された行動の抑制だ」と語ります。参観日、班の中で一人だけ手持ち無沙汰に座る小5の息子を見た母親が動いた記録です。(写真はすべてイメージです)
班の中で、一人だけ手持ち無沙汰に座っていた
理科の実験でも国語の話し合い活動でも、小学5年生の息子はいつも班の中で何も任されません。実験のときは記録係も発表係も他の子が先に決めてしまい、道具を配られるのを黙って待つだけです。
話し合い活動でも、ノートに意見をまとめるのは他の子で、黙って座っているだけの時間が多くありました。時折、他の班員が話し合いを進める様子を、少し離れたところから黙って眺めているだけの姿を見かけることもあったといいます。
母親がそれに気づいたのは、参観日でのことでした。班のメンバーが活発に動く中、息子だけが手持ち無沙汰に座っている姿を見て、胸がざわつきました。
家に帰って「班活動、どんな感じ」と聞くと、「別に、いつもみんなが決めちゃうから」と、あっさりした調子で返ってきました。怒っている様子も悲しんでいる様子も見せず、それがかえって母親の気がかりを深めました。感情の起伏がほとんど見られないほど、本人の中で「そういうものだ」として定着してしまっている可能性があると感じたからです。
役割の偏りが生む諦め
役割を与えられない状態が続くと、子どもの中には二つの異なる感情が同時に育っていくことがあります。
一つは、疎外感です。自分だけが集団の意思決定から外されているという感覚は、繰り返されるうちに「自分は必要とされていない」という自己イメージへとつながっていきます。
もう一つは、






























