そろそろフルタイムでもいける…?「頑張れちゃう夫婦」ほど見直したい、共働きのキャリア戦略

岸畑聖月

子どもが保育園に慣れたタイミングで、「そろそろフルタイムでもいけるかも」と、働き方を見直したくなるのはよくある事。しかし、「もっと頑張れそう」と思ったときこそ、無理を見落とさないための注意が必要かもしれません。

『働く親のためのサバイバルガイド 子育ても仕事も大切にしたい人の人生戦略書』より、キャリアのギアを入れる前に考えておきたいことを紹介します。

※本稿は、岸畑聖月 (著) 『働く親のためのサバイバルガイド 子育ても仕事も大切にしたい人の人生戦略書』(文響社)より一部抜粋、編集したものです。

キャリアの「ギア」の整え方

子どもが保育園に慣れてきて、自分も体力・気力に少し余白が戻ってきた。そんなとき、ふと湧いてくるのが「このタイミングでフルタイム復帰できるかも」「キャリアの新しい挑戦をしてみたいかも」という気持ち。でもちょっと立ち止まって。それ、本当に今「入れるべきギア」ですか? 頑張れちゃうことで見落としている「警告ランプ」もあるかもしれません。

「今ならいけるかも」が、実は危うい?

「今ならいけるかも」。その気持ちは大切にしてほしい一方で、子育てにかけていたエネルギーを、そのまま仕事にも当てはめて頑張りすぎているケースも。この時期は、親もようやく「少し前に進めそう」と思える貴重な時期ですが、その反面、無理も見過ごされやすいフェーズなのです。

【頑張れちゃう人こそ、要注意な“ギアの焼きつき”】
・ 寝かしつけの成功率が高まり、子どもが寝た後、 深夜までPC作業してしまう。
・ 仕事のことで頭がいっぱいで、気づけば、子どもの話を聞き流していたことに自己嫌悪。
・ 周囲からは“しっかりママ、パパ”と見られるけど、実は家庭の迷いをキャリアで隠している。

そんな「頑張りすぎてしまう自分」に気づいたら、それはギアが焼きつきかけているサイン。ちょっとひと呼吸おいて考えていきましょう。

一度、“目的地”から航路を見直す

まず問い直してほしいのは、「自分たちはどこへ向かいたいのか」。キャリア、家庭、2人目のこと、暮らし方—すべてはつながっているからこそ、今のギアをどう切り替えるのかは、「地図」と「コンパス」を手にした上で考えましょう。特に、2人目以降を考えているかどうかは、ひとつの大きな判断材料になります。

2人目以降を考えているなら

今は“ 基盤整備”の時期かも? 転職後すぐの産休はキャリアへの影響が
大きい。転職より、安定と仕組み化を優先しましょう。

2人目以降は考えていないなら

自己実現を目指す“アクセルタイム”として捉えるのも◎。次の潮目の変化(「小一の壁」など)から逆算して、効率的に挑戦を。

まだ何も考えていないなら

その“ 曖昧さ”と向き合うこと自体が、今の課題かもしれません。家族の地図に立ち返り、今の気持ちはどうかを話し合いましょう。

もちろん、今のキャリアに確信を持っているならこのまま進んでOK! 一方で、一度考えをまとめたいなら、“ありたい未来”を改めて見つめて逆算してみましょう。たとえば、こんな問いを立ててみてください。

・「この働き方、あと5年後も続けたいと思う?」
・「“ 忙しい”の中でも、家族と笑えてる?」
・「2人目を迎えるなら、どんな暮らし方が理想?」
・「もし子どもがあと3歳上だったら、自分は何をしている?」

“できる”からこそ、舵取りが難しくなる時期

「もう少し働けるかも」「新しいことにも挑戦したいかも」と思える余白が生まれてくる一方で、このタイミングで“モヤモヤ”を感じる人のお話も、よく耳にします。「仕事、このままでいいのかな?」「家、手狭になってきたかも?」「もうちょっと自分の時間が欲しい」…。

キャリアだけではなく、今の家族や2人目など未来のこと、自分のやりたいことやパートナーの希望など、絡まり合う因子が増え、舵取りの難易度が増してくるこの時期。だからこそ夫婦で思いがチグハグになってしまう傾向も。

決めたら大きく動ける今この時期に、人生の「目的地」を改めて見直し、夫婦で「航路=進み方」を共有するタイミングにしてみてください。

キャリアとどう向き合っていますか?

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働く親のためのサバイバルガイド 子育ても仕事も大切にしたい人の人生戦略書

岸畑聖月 (著) 『働く親のためのサバイバルガイド 子育ても仕事も大切にしたい人の人生戦略書』(文響社)

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