「何度言っても馬耳東風…」イライラする前に試したい、子どもに届く4つの声かけ

さっこせんせい (著), 遠藤利彦 (監修)

「何度言っても聞いてくれない……」と、ついイライラしてしまうことはありませんか? 実は、子どもが話を聞けないのは、わざと無視しているのではなく、何かに集中していて「聞く姿勢」になっていないからかもしれません。

保育士として11年以上の経験を持ち、子育て情報を発信するさっこせんせいと、発達心理学の専門家である東京大学大学院の遠藤利彦教授が、子どもの意識をこちらに向け、言葉を届けやすくするための声かけを紹介します。

※本稿は、さっこせんせい (著), 遠藤利彦 (監修) 『親子でラクになる声かけことば150』(Gakken)より一部抜粋、編集したものです。

こう考えるとラクになる♪

聞けないのは集中しているから

子どもが話を聞けないときは、何かに集中していることが多いものです。無視をしているわけでも、ただボーッとしているわけでもありません。

集中しているときにいきなり声をかけられても、すぐには″話を聞く姿勢”になれない。それは、大人だって同じですよね。だから、子どもが大人の話を聞けないのは、声をかけるタイミングの問題でもあるんです。

大切なのは、意識がこちらに向くこと

話をしっかり聞いてほしいときに、いちばん大切なのは「子どもの意識がこちらに向いているかどうか」。聞く準備ができていない子どもに話しかけて、「聞いてるの?」とイライラしてしまうのは、もったいないことです。

まずは声をかける前に、今どんな状態かを見てみましょう。そのうえで、意識がこちらに向くような声かけを心がけたいですね。

声かけ➀数秒待って意識をこちらに向ける

◯◯くん、(数秒待ってから)あのね……

【ポイント】
遊びに集中しているとき、子どもは声をかけられても、すぐには「聞く姿勢」になれません。

すぐ話し始めても、残念ながら言葉は耳に入らないもの。名前を呼んだら、数秒待って、意識がこちらに向いてから話しかけてみましょう。それだけで、ぐっと伝わりやすくなります。

声かけ➁質問をして意識をこちらに向ける

それ、どうやってやるの?

【ポイント】
何かに集中しているとき、子どもがすぐに聞く耳を持てないのは当たり前。そんなときは、「それ、どうやってやるの?」と、していることに興味を持って声をかけてみて。

子どもの世界に入れてもらうと、こちらの言葉にも、自然と耳を傾けてくれるようになります。

声かけ③大げさな声で注意を引きつける

そうだっ!!

【ポイント】
ひらめいたように「そうだっ!!」と声を上げると、子どもは「なんだろう?」と気になって、意識をこちらに向けやすくなります。少し離れていても効果的です。

声かけ④していることを中断させずに話す

◯◯ちゃんは今、何してるところ?

【ポイント】
いきなり用件を伝えると、子どもは「中断される!」と感じて抵抗したくなります。まずは「今、何してるところ?」と、言葉にして問いかけてみましょう。

「ちゃんと見ているよ」という安心が伝わると、子どもは自然と話を聞いてくれるようになります。

ラクになるアイデア

子どもの意識を引きつけるアクションを取り入れる

子どもが話を聞いてくれないときは、「聞く姿勢」になっていないことが原因かもしれません。そんなときは、声かけとアクションを組み合わせると効果的です。

たとえば、体に触れてから声をかけてあげること。肩に手を置いたり、ツンツンとほっぺなどを刺激したりしてから声をかけることで、子どもの意識がこちらに向きやすくなります。

また、子どもは、耳からの情報より、目に見える情報のほうが伝わりやすい傾向があります。そのため、背後や遠くから話しかけると、ママ・パパの言葉が伝わりにくくなってしまうのです。

できるだけそばで、子どもの視界に入って話しかけるようにしましょう。とくに子どもが動画や遊びに夢中になっているときには、声かけプラスアクションをぜひ試してみてください。


さっこせんせい (著), 遠藤利彦 (監修) 『親子でラクになる声かけことば150』(Gakken)

「何度言っても伝わらない」
「つい怒ってしまう」
「もっと笑顔で子どもと過ごしたい」

そんな子育ての悩みに寄り添いながら、子どもとの日々の生活を楽しくしてくれる一冊。

本書では「まずは〇〇しよう」「〇〇はできてるね」などのシンプルな声かけから、「早くして」→「帰ったら〇〇しよう」などの言いかえまでを一挙紹介! 同じ場面でもいくつもの声かけを紹介しているので、わが子に合った伝え方がきっと見つかるはずです。

著者は保育士ママで保育歴11年のさっこせんせい。これまでに500組以上の親子と関わり、子どもの気持ちに寄り添った声かけや、親子の関係をよりよくする子育て情報をInstagramで発信して話題を集めています。東京大学大学院教育学研究科の遠藤利彦教授監修のもと、親しみやすいイラストとともに、今すぐ使える150種類の声かけを掲載しているので、ママ・パパのみならず、子育てに関わるすべての人々におすすめです。