「Kくんに嫌なこと言われた」はいじめ?優等生の行きしぶりの背景にあった見えにくい原因
わが子から「学校に行きたくない」と告げられたとき、多くの親御さんの頭をよぎるのは「学校でいじめられているのではないか?」という不安ではないでしょうか。
しかし、子どもの人間関係のトラブルは、必ずしも「いじめ」という一言だけで片付けられるものではありません。
「行きたくない」の言葉の裏にあるその理由の向き合い方、子どもの気持ちへの寄り添い方を、現役教師で不登校支援者の五十嵐れい先生に解説していただきました
※記事で紹介した事例は著者の実体験をもとに、個人情報に配慮した上で記載しています
「行きたくない」の原因は、やっぱりいじめ?
ある日の放課後。職員室に一本の電話がかかってきました。
電話は、学級委員を務め、よく勉強もできるHくんのお母さんから。
五十嵐「もしもし」
Hくん母「先生、今少しいいですか、ご相談があって…」
五十嵐「大丈夫ですよ、どうされましたか?」
Hくん母「実は、ウチの子が『Kくんに嫌なことを言われた、学校に行きたくない』と言っていまして…
考えすぎかとも思うのですが、いじめだったら怖いな、と…」
五十嵐「なるほど、そうですよね…。では、Hくんの意思も尊重しながら、事実確認を進めたいと思いますので、もし可能ならHくん本人とお話させてもらうことはできますか?」
この後、すべて本人に許可を取りながら確認を進めたところ、
・Kくんが、Hくんに『お前は変わっている』と発言し、Hくんはそれが嫌だったこと。
・ただ、HくんもKくんに対し『お前はバカ』という発言をしており、Kくんはそれに若干疑問を感じていたこと。
これらのことが明らかになりました。