ランドセルの底に隠されたテストを見つけた母親…「怒らない、ため息もつかない」と約束した日に変わったこと

熱海康太
2026.06.14 22:30 2026.06.21 19:00

ランドセルから大量のプリントが出てきてしまった小学生と親

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「テストを隠す行動は誠実さの欠如ではなく、見せることへの恐れへの対処だ」と語ります。

ランドセルの底に折りたたまれたテストを偶然見つけた母親が、「怒らない、ため息もつかない」と約束した日から、娘が自分からテストを持ってくるようになりました。(写真はすべてイメージです)

ランドセルの底に張り付いていたテスト

小学4年生のミサキ(仮名)がテストを隠していることが発覚したのは偶然でした。母親の朋子さん(仮名)が洗濯をしようとランドセルの中を確認したとき、折りたたまれたテスト用紙が底に張り付くように入っているのを見つけたのです。算数のテストで、55点でした。

朋子さんは最初、どう切り出せばいいかわからなかったと言います。「見た」と伝えることで、ミサキが「なんでよ!」と反発するかもしれない。しかしそのまま何も言わないことも、違う気がしました。

その夜、「テストのこと話してほしいんだけど」と朋子さんは切り出しました。ミサキは一瞬固まり、「どうして知ってるの」と聞きました。「洗濯しようとしてランドセルを見たとき見えちゃった」と正直に答えました。ミサキは黙り込みました。「怒ってない。なんで隠したのか知りたい」と朋子さんは言いました。

テストを隠す理由の種類

子どもがテストを隠す理由は、いくつかのパターンに分けられます。もっとも多いのは

熱海康太

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大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。