発表会当日に「行きたくない」と言う子ども…元教員が教える「言ってはいけない一言」

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「『わかんない』は困らせようとしている言葉ではなく、自分でも言語化できていない状態であることが多い」と語ります。
発表会当日の朝に「やっぱり行きたくない」と言い出した小4の娘に、母親が体の感覚から聞いていったことで、本当の気持ちが見えてきました。(写真はすべてイメージです)
発表会当日の朝、突然の「行きたくない」
学習発表会の当日の朝、小学4年生のマナ(仮名)は「やっぱり行きたくない」と言いました。母親の律子さん(仮名)はその瞬間、頭の中で素早く計算しました。もう8時半なのです。発表は10時からです。
着替えも準備も終わっている、今さら休むのか、でも無理やり連れて行くのか、そんなことが駆け巡りました。何より、何週間も練習してきたのに、なぜ今日になって、そんなことを言うのか、という怒りにも似た気持ちも正直に言えばあります。
律子さんは「なんで?」と聞きました。マナは「なんかわかんないけど、やりたくない」と言いました。「練習してきたじゃない」と律子さんは言いました。「でも行きたくない」。
このやりとりで、律子さんは「なんで行きたくないのか」の理由を引き出そうとしていましたが、マナ自身は「わかんない」と言っています。「わかんない」は、子どもが親を困らせようとしているのではなく、自分でも言語化できていない状態のことが多いのです。感情は、言葉より先に体に来ることがあります。
体の感覚から聞いていく
律子さんは聞き方を変えました。






























