本番に強い子は緊張しない子ではない 元教員が教える、緊張と共存するための関わり方

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「本番に強い子とは、緊張しない子のことではない」と語ります。
大会前夜、「失敗したらどうしよう」とつぶやいた小5の息子に、父親の「大丈夫だよ」がむしろ不安を膨らませてしまった夜の話です。(写真はすべてイメージです)
「大丈夫」と言われるほど、不安が膨らんでいった
小学5年生のたくみ(仮名)は、地域のサッカー少年団に所属し、週末に控えた大会を楽しみにしていました。しかし大会前夜、布団に入ってからもなかなか寝つけず、「明日、失敗したらどうしよう」とつぶやきました。
父親の隆さん(仮名)は「気にするな、大丈夫だよ」と声をかけましたが、たくみの表情は晴れませんでした。むしろ、「大丈夫」という言葉をかけられるたびに、たくみの中では「大丈夫じゃなかったらどうしよう」という不安が、逆に膨らんでいくようにも見えました。
励ましの言葉が、むしろ空回りしているように感じられ、隆さんは、自分の声かけの何がいけなかったのか、考え込んでしまいました。
「本番に強い子」は、緊張しない子のことではない
本番に強いというと、多くの人は「緊張しない子」を思い浮かべます。しかし実際には、大きな舞台で力を発揮できる子どもの多くも、






























