「学校行きたくない」への第一声、何が正解? 「そう感じているんだね」で娘が話し始めた理由

熱海康太
2026.08.02 15:03 2026.08.24 19:00

悩みを抱える女の子

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「『学校行きたくない』という言葉が発せられた瞬間、その後のやり取りの方向性を決めるのが、最初にかける一言だ」と語ります。

「そんなこと言わないの」と返した母親が、次に同じ場面で選んだ言葉と、そこから見えてきた娘の本音を追います。(写真はすべてイメージです)

「そんなこと言わないの」と返した朝

朝の身支度の途中、小学3年生のソラ(仮名)が突然「今日、学校行きたくない」とつぶやきました。母親の亜紀さん(仮名)は一瞬手を止め、頭の中でいくつもの言葉が浮かびましたが、結局出てきたのは「そんなこと言わないの、早く着替えなさい」という言葉でした。

ソラはそれ以上何も言わず、黙って着替えを始めました。

「学校行きたくない」という言葉が発せられた瞬間、その後の親子のやり取りの方向性を決めるのが、最初にかける一言です。この第一声次第で、子どもはその後も気持ちを話し続けるか、それとも口を閉ざしてしまうかが大きく左右されます。

子どもが「行きたくない」という言葉を口にすること自体、実は大きな勇気を伴う行為です。多くの子どもは、その言葉を口にすれば親が困る、心配する、あるいは叱られるかもしれないと、無意識のうちに予測しています。それでも言葉にしたということは、その予測を上回るほどの負担を、子どもが抱えている可能性を示しています。

最初にやってはいけない反応

熱海康太

熱海康太

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大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。