親の言葉に黙り込む子ども…悪気なく繰り返される「5つの声かけ」が奪っているもの

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「逆効果な声かけに共通するのは、子どもから『自分で選ぶ感覚』を奪ってしまう点だ」と語ります。
「早くしなさい」「もう知らない」など、つい口をついて出る5つの言葉と、その言い換え方を紹介します。(写真はすべてイメージです)
1つ目、「早くしなさい」の繰り返し
「早く早く」という急かす言葉は、大人にとっては効率を上げるための声かけのつもりでも、繰り返されることで子どもの中では、単なる雑音のように処理されるようになっていきます。
急かされ続けた子どもは、自分のペースで考えたり判断したりする経験を積みにくくなり、結果として「言われるまで動かない」という状態が定着しやすくなることが、実践の現場でしばしば指摘されています。
急かす代わりに、「あと何分で出るよ」というように、時間を具体的に共有する声かけのほうが、子ども自身の時間感覚を育てることにつながります。
2つ目、きょうだいや友だちとの比較
「お姉ちゃんはもうできてるよ」「〇〇くんはもう宿題終わったんだって」。比較による声かけは、短期的には子どもを動かすことがあっても、長期的には「自分は誰かと比べられる存在だ」という感覚を子どもの中に植えつけてしまいます。
比較の対象にされた子どもは、行動そのものよりも、比較されること自体への不快感に意識が向いてしまい、肝心の行動改善にはつながりにくくなります。
伝えたいことがあるときは、他者と比較するのではなく、「昨日より5分早く終わったね」というように、その子自身の過去との比較で伝えるほうが、前向きな変化につながりやすいとされています。
3つ目、「せっかく」「〇〇してあげたのに」という恩着せがましい言葉
「せっかく旅行に連れて行ってあげたのに」「〇〇してあげたのに、その態度は何」という言葉は、親としての疲れや徒労感からつい出てしまう言葉です。






























