夏休み明けの不登校、原因はいじめだけではない 元教員が教える見落とされがちな3つの理由

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「原因をいじめだと決めつけることも、『いじめじゃないなら大丈夫』と安心しきることも、どちらも本当の理由を見落とすリスクをはらんでいる」と語ります。「いじめられてる?」と聞いた母親が、数日かけて別の角度から聞き直したことで見えてきたものとは。(写真はすべてイメージです)
「そんなんじゃないよ」と否定した、晴れない表情
夏休みも残りわずかとなった8月末、小学6年生のはると(仮名)は、以前より口数が減り、部屋にこもる時間が増えていました。
母親の千尋さん(仮名)は、ニュースで見た「夏休み明けは不登校が増える」という話が頭をよぎり、思いきってはるとに聞いてみました。「学校で、いじめられてたりする?」。はるとは驚いた顔で「そんなんじゃないよ」と否定しましたが、その表情は晴れないままでした。
「不登校=いじめ」という思い込みが、対話を狭めてしまうことがある
夏休み明けに子どもの元気がなくなると、多くの親がまず思い浮かべるのが、いじめの可能性です。もちろん、いじめが不登校の背景にあるケースは、実際に存在し、決して軽視してよいものではありません。
しかし文部科学省が毎年公表している調査でも、不登校の主たる要因としてもっとも多く挙げられているのは、いじめではなく






























