鏡の前で「なんでこんな顔なんだ」とつぶやいた小6息子…クラスのムードメーカーが隠していたもの

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「笑顔は、必ずしも安心のサインではない」と語ります。クラスのムードメーカーとして知られる小6の息子が、夜、一人で鏡の前につぶやいていた言葉を聞いてしまった父親の話です。(写真はすべてイメージです)
鏡の前で「なんでこんな顔なんだ」とつぶやいていた
クラスの中で変なあだ名をつけられても笑って返す。持ち物をからかわれても「またそれ言うじゃん」と笑いながら流す。小学6年生の息子は、そんなふうに周囲を和ませるムードメーカーとして知られていました。
担任からも「明るくてクラスの雰囲気を作ってくれる存在です」と評され、父親もその評価を素直に喜んでいました。運動会や学芸会などの行事のたびに、息子が場を盛り上げる役回りを買って出る姿を見て、社交的な性格に育ってくれたと安心してもいたのです。
しかしある夜、父親は思いがけない場面を目にすることになります。自室のドアが少し開いていて、息子が一人、鏡の前で「なんでこんな顔なんだ」とつぶやいているのが聞こえたのです。
翌朝の教室では、いつも通り明るく振る舞っているはずでした。あの夜の静かな声との落差に驚きました。
笑いは防衛であることが多い
いじられキャラという立ち位置は、本人が自ら選び取っているように見えて、実際には集団の中で生き残るための戦略であることが少なくありません。
誰かに笑われる前に、自分から笑いに変えてしまうことで、深く傷つく前に痛みをあらかじめ和らげようとする、いわば先回りの防衛です。短期的には集団内の緊張を和らげ、その場の空気をなごませる効果がある一方で、この振る舞いが繰り返されるうちに、本人の自尊心を静かに、しかし着実に削っていくことが、複数の研究で指摘されています。
厄介なのは、この状態が周囲からだけでなく、





























