クラス全員の前で絵をほめられた小4息子が嫌がった理由…「今の子は繊細」ではない本当の背景

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「ほめ方の『正解』は一つではなく、その子に合った伝え方を見つけることが大切だ」と語ります。クラス全員の前で絵をほめられた小4の息子が「もう、みんなの前でほめないで」と訴えた日、母親が本人に聞いたこととは。(写真はすべてイメージです)
「もう、みんなの前でほめないで」
小学4年生のゆうき(仮名)は、図工の授業で描いた絵を、担任の先生からクラス全員の前で「みんな、ゆうきさんの絵を見て、この色使いすごいでしょう」と紹介されました。先生に悪気はまったくなく、むしろゆうきの才能を伸ばしたいという純粋な気持ちからの言葉でした。
しかしその日の夕方、ゆうきは母親の沙織さん(仮名)に、思いつめたような顔で「もう、みんなの前でほめないでって、先生に言っておいて」と訴えました。
沙織さんは戸惑いました。ほめられることは、子どもにとって嬉しいことのはずだと、これまで信じて疑わなかったからです。
「ほめられること」が、必ずしも嬉しいとは限らない
人前でほめられることは、子どもにとって喜ばしい経験だという前提は、長らく当たり前のものとして語られてきました。しかし実際には、人前でほめられることに強い居心地の悪さを感じる子どもは、決して少なくありません。
この背景には、いくつかの要因が重なっていると考えられます。かつては「ほめれば伸びる」という考え方が広く浸透し、とにかく人前で大きく取り上げてほめることが良いことだとされてきた時代もありました。
しかし、子ども一人ひとりの気質の違いへの理解が進むにつれ、






























