自分の進路について何も話さない…思春期の受験、親はどこまで口出ししていい?
子どもが進路について何も話してくれないと、親はつい質問攻めにしたくなるもの。しかし、親の必死の声かけが、かえって子どもが心を閉ざすきっかけになることも…。
思春期の子どもの進路に、親はどう関わればいいのでしょうか。『思春期の子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』より、そのコツを紹介します。
※本稿は、天野ひかり (著), とげとげ。 (イラスト) 『思春期の子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋、編集したものです。
子どもが何も話してくれないので、進路が不安です
子どもの将来にワクワクする親と、不安に思う親。いったい何が違うのでしょうか?
「先を考えて進路を決めてほしい、のに……」
「夢みたいなことを言わずに現実を見てほしい、のに……」
親が「こう進んでほしい」と願っていることからズレると、途端に不安になりますね。
わが子にとって一番いいと親が考える進路を選択させようとヤキモキするのでしょう。
親の不安を解消するために、子どもに口出ししてしまうのかもしれません。
一方で、思春期の子どもが悩むNo.1は「進路と成績」が圧倒的です。
次いで、「体型や容姿」「友達との関係」です(こども家庭庁「健やか親子21」の調査結果より)。
親に言わなくても、子どもは「進路」に一番悩んでいるのですね。
ただ、その不安をうまく言葉にできないのです。まずは、NG会話を見てください。
受験校を偏差値で評価するのはNG!
スーちゃんが○×校を挙げたら、お母さんに「どうして?」「偏差値、高すぎる」「現実を見なさい」と否定されましたね。良かれと思ったアドバイスですが、スーちゃんはやる気を削がれ、この先「どうせ、否定されるから」と相談しなくなるかもしれません。
親がすべきことは、子どもの不安をワクワクに変えることです。
進路は、子どもが未来の自分をイメージして、ワクワクしながら一歩を踏み出すことです。
でも、その未来を子どもはまだ想像できていません。
ここは、親子で会話しながら言語化していきましょう。では、OK会話を見てみましょう。
子どものワクワクを探そう
家族みんなで、ちょっとワクワクしてきましたね。
NG会話と何が違うのか、わかりますか?
それは、受験校を決めることよりも、子どもが何に興味を持ち、どんな学校生活を送りたいのかを知ろうと会話をしているところです。
親の意向と違っても、「いいね!」と受け止めれば、子どもは話しはじめます。
留学に興味があることや、出身者(この場合は、隣のアキさんや会社の人)が身近にいることもわかりました。体験談や受験のコツも教えてもらえるかもしれません。
オープンスクールで、先生の言葉や生徒の表情から、自分のしたいことが見えてくるでしょう。本人がその気になれば、どんな努力もつらくないはずです。
子どもは、親世代とは異なる世界で生きていきます。
今後、ITやAI(人工知能)の進化で、偏差値も職業もどうなるのかわかりません。
でも、ワクワクしながら「進んだ路」は、どんな時代になっても役に立つ力を育めるのではないでしょうか。
親が楽しんで生きている姿を子どもに見せる
子どものワクワクを探すことともう1つ、親にできることがあります。
親自身が楽しんで生きる姿を日頃から子どもに見せましょう。
できれば、愚痴よりもうまくいったことを多めに話すのがポイントです。
「仕事や家事で、こんなやりがいを感じたの」
「大変な目標をパパはこうして達成したよ!」
「嫌な上司とうまく関係性を築くにはコツがあるんだよ」などなど。
おすすめは、「難局を切り抜けた話」。子どもは目を輝かせて聞いてくれます。お母さん、お父さんの話を通して、社会に関心を持ち「進みたい路」が見えてくるはずです。
天野ひかり (著), とげとげ。 (イラスト) 『思春期の子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
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