「宿題見せて」のときだけ誘われる小6娘…母親が気づいた「友人関係の一方通行」

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「頼み頼まれるという関係そのものではなく、そのバランスが一方に偏り続けていないかを見ることが大切だ」と語ります。「そういえば、あんまりないかも」という小6の娘の気づきから始まった話です。(写真はすべてイメージです)
誘われるのは、いつも何か用事があるときだけだった
忘れ物を貸してほしい、宿題を写させてほしい。小学6年生の娘は、いつもそうした頼まれごとを持ちかけられる側にばかり回っていました。
遊びに誘われるのはいつも用事があるときだけで、単純に一緒に過ごすことだけを目的とした誘いは、ほとんどありませんでした。
母親がそのパターンに気づいたのは、娘の友人関係を注意深く観察するようになってからでした。娘が誰かを頼っている場面はほとんどなく、いつも頼られる側にばかり回っていたのです。
特に休日の予定を聞いていると、「〇〇ちゃんに誘われた」という報告のほとんどが、何か忘れ物や宿題に関連するものであることに、母親は次第に気づいていきました。誘いの内容がいつも一方向的であることに、母親自身も最初はなかなか気づけずにいたのです。
母親は「最近、〇〇ちゃんと遊ぶとき、どんな感じで誘われるの」と聞いてみました。娘は「だいたい、宿題見せてって言われるときとか、忘れ物貸してってときが多いかも」と、少し困ったように答えました。
「それ以外で、一緒に遊ぼうって誘われることある」とさらに聞くと、娘は少し考えてから「そういえば、あんまりないかも」と、初めて気づいたような声で言いました。これまで当たり前だと思っていた関係の形に、娘自身が疑問を持ったのは、これが初めてのことでした。
見分けるための具体的なサイン
「都合のいい人」にされているというサインは、いくつかの具体的な形で現れます。
まず、誘われる場面が






























