「宿題見せて」のときだけ誘われる小6娘…母親が気づいた「友人関係の一方通行」

熱海康太
2026.10.08 11:37 2026.10.10 12:00

机に伏せて思い悩む小学生の女の子

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「頼み頼まれるという関係そのものではなく、そのバランスが一方に偏り続けていないかを見ることが大切だ」と語ります。「そういえば、あんまりないかも」という小6の娘の気づきから始まった話です。(写真はすべてイメージです)

誘われるのは、いつも何か用事があるときだけだった

忘れ物を貸してほしい、宿題を写させてほしい。小学6年生の娘は、いつもそうした頼まれごとを持ちかけられる側にばかり回っていました。

遊びに誘われるのはいつも用事があるときだけで、単純に一緒に過ごすことだけを目的とした誘いは、ほとんどありませんでした。

母親がそのパターンに気づいたのは、娘の友人関係を注意深く観察するようになってからでした。娘が誰かを頼っている場面はほとんどなく、いつも頼られる側にばかり回っていたのです。

特に休日の予定を聞いていると、「〇〇ちゃんに誘われた」という報告のほとんどが、何か忘れ物や宿題に関連するものであることに、母親は次第に気づいていきました。誘いの内容がいつも一方向的であることに、母親自身も最初はなかなか気づけずにいたのです。

母親は「最近、〇〇ちゃんと遊ぶとき、どんな感じで誘われるの」と聞いてみました。娘は「だいたい、宿題見せてって言われるときとか、忘れ物貸してってときが多いかも」と、少し困ったように答えました。

「それ以外で、一緒に遊ぼうって誘われることある」とさらに聞くと、娘は少し考えてから「そういえば、あんまりないかも」と、初めて気づいたような声で言いました。これまで当たり前だと思っていた関係の形に、娘自身が疑問を持ったのは、これが初めてのことでした。

見分けるための具体的なサイン

「都合のいい人」にされているというサインは、いくつかの具体的な形で現れます。

まず、誘われる場面が

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熱海康太

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大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。