「ダメ!」を「ナシね」に変えるだけ? 子どもが素直に聞いてくれる5つの声かけ

さっこせんせい (著), 遠藤利彦 (監修)


「ダメ!」「やめて!」と、子どもに禁止や注意をすることが増えると、「叱ってばかりで大丈夫かな」と悩んでしまうこともありますよね。でも、「ダメ」が多くなるのは、それだけ子どものことをよく見ているからこそ。大切なのは、禁止や注意をすることをやめるのではなく、伝え方を少し変えてみることです。

保育士として11年以上の経験を持ち、子育て情報を発信するさっこせんせいと、発達心理学の専門家である東京大学大学院の遠藤利彦教授が、子どもの心に届きやすい5つの声かけを紹介します。

※本稿は、さっこせんせい (著), 遠藤利彦 (監修) 『親子でラクになる声かけことば150』(Gakken)より一部抜粋、編集したものです。

こう考えるとラクになる♪

「ダメ」が多いのはよく見ている証拠

「ダメ」「やめて」がつい多くなるのは、あなたがそれだけ子どもをよく見て、心配している証拠です。そして言われる子どものほうも、いろいろなことに自分から挑戦している証拠なんです。

たくさんのことに興味を持ち、自分で気づいて動ける子どもだからこそ、「ダメ」と言いたくなる場面も増えていきます。まずは、そんなお互いを責めないようにしてくださいね。

「ダメ」の瞬間は学びのチャンス

とはいえ、否定や禁止ばかりが増えてしまうと、ママ・パパは罪悪感を抱いて、子どももやる気をなくしてしまいますよね。

でも「ダメ」を伝える瞬間は、子どもが「してはいけないこと」を学べるチャンスでもあるんです。

ただ禁止を伝えるだけでは、なかなか身につきません。だからこそ、子どもの心にスッと響く伝え方を意識していきましょう。


声かけ➀「ダメ」よりやわらかい言い方に

それは「ナシ」にしよう

【ポイント】
「水たまりはダメ!」を「水たまりはナシね」に変えてみましょう。

同じ禁止でも、「ナシ」と言うだけでやわらかく伝わります。「ダメ!」は反抗心を刺激しやすいので、「ナシ」のほうが素直に聞いてくれることも。さらに、代わりにできることを言い添えるのもおすすめです。

声かけ➁禁止する前に一度受け止める

◯◯もいいね!でも……

【ポイント】
禁止や注意をするときも、まずは第一声を「いいね!」にしてみましょう。気持ちを受け止めてもらえた子どもは、その後の言葉に耳を傾けやすくなります。

「いいね! でも、もう遅いから明日にしようか」のように、一度認めてから伝えると、すんなり届きます。

声かけ③先に驚きのリアクションをする

わぁっ!!

【ポイント】
やめてほしいとき、「もぉ!」の代わりに「わぁっ!!」と驚いてみましょう。第一声が驚きに変わると、その後の言葉も否定的でないものになりやすくなります。

声かけ④禁止ではなく、してほしいことを示す

◯◯しようね!

【ポイント】
「大声を出さないで」を「小さい声で話そうね」に。“ してほしくないこと” ではなく、“ してほしいこと” を伝えると、意識がよい行動に向きやすくなります。

人の心は一般的に否定の言葉が苦手で、「◯◯しないで」と言うと、かえって◯◯が強く印象に残ってしまうのです。

声かけ⑤まずは子どもの気持ちを聞く

どうしたの?

【ポイント】
親にとってやめてほしい行動にも、子どもなりの理由が必ずあります。まずは「どうしたの?」と問いかけてみましょう。

頭ごなしに叱るのを防げるうえ、子どもの言い分も知ることができます。本当の想いに気づけると、その後にかける言葉も、自然と変わってきます。


さっこせんせい (著), 遠藤利彦 (監修) 『親子でラクになる声かけことば150』(Gakken)

「何度言っても伝わらない」
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そんな子育ての悩みに寄り添いながら、子どもとの日々の生活を楽しくしてくれる一冊。

本書では「まずは〇〇しよう」「〇〇はできてるね」などのシンプルな声かけから、「早くして」→「帰ったら〇〇しよう」などの言いかえまでを一挙紹介! 同じ場面でもいくつもの声かけを紹介しているので、わが子に合った伝え方がきっと見つかるはずです。

著者は保育士ママで保育歴11年のさっこせんせい。これまでに500組以上の親子と関わり、子どもの気持ちに寄り添った声かけや、親子の関係をよりよくする子育て情報をInstagramで発信して話題を集めています。東京大学大学院教育学研究科の遠藤利彦教授監修のもと、親しみやすいイラストとともに、今すぐ使える150種類の声かけを掲載しているので、ママ・パパのみならず、子育てに関わるすべての人々におすすめです。