練習では完璧なのに参観日で声が出なくなる小4息子…母親が「見られる練習」を積んだ半年間

熱海康太

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「本番で力が出ない子どもに必要なのは、気合いではなく『少し見られる経験』の積み重ねだ」と語ります。

練習では完璧なのに参観日になると声が出なくなる小4の息子に、母親が段階的に「見られる場面」を作り続けた半年間の記録です。(写真はすべてイメージです)

練習ではできるのに、本番になると別人になる

発表会の本番で頭が真っ白になる、参観日の授業中だけ手が挙がらない、運動会のリレーで緊張して転ぶ。「練習ではできるのに、本番になると力が出ない」という子は一定数います。

母親の里美さん(仮名)の小学4年生の息子カイト(仮名)は、音読の練習では流暢に読めるのに、参観日の授業中だけ声が小さくなり、途中で止まってしまいます。先生に当てられると顔が赤くなり、声が出にくくなる。練習では完璧だったのに、その場面になると別人のようになってしまう。

カイトは「なんで自分はこうなんだろう」と自分を責めるようになっていました。これは気持ちの問題でも、準備不足の問題でもないことが多い。