「1円なのに〇円かかる!?」作るほど赤字になる1円玉をなくせない理由【パックンが解説】
1円玉をつくるのに、実は1円以上のコストがかかっているって知っていましたか?
つくればつくるほど赤字なのに、なぜ1円玉を造り続けるのでしょう?
そんなお金のヒミツを、投資家歴30年のパックンが、森の動物たちの会話を通して子どもたちにわかりやすく解説します。
※本稿は、パトリック・ハーラン (著), 伊藤ハムスター (イラスト) 『パックンの森のお金塾 こども投資クイズ』(主婦の友社)より一部抜粋、編集したものです。
Q.1円玉の製造費は?
1円玉を造るのに、1枚約何円かかるでしょうか?
①0.1円
②1円
③3円
④10円
⑤1万円
正解は③3円
1円玉は、造れば造るほど損をする!?
トライ:1円玉を3円かけて造っている!? 大損じゃん! どうして造り続けるの?
フクリス:いい質問だね。それはね、世の中から1円玉がなくなると、みんなが困っちゃうからなんだ。例えば、スーパーで99円の商品を買うとき、1円玉がないとお釣りをもらえなくなるよね? お金のやりとりをスムーズにするために赤字を出してでも必要なんだよ。
トライ:なるほどね。じゃあ、10円玉とか100円玉はどうなの?
フクリス:ふふふ。実は、1円玉以外は「黒字」なんだよ。10円玉は、最近は材料の銅が高くて10円ギリギリかもう少しかかっているんだけど、100円玉は15円ぐらい、500円玉は30円ぐらい。
トライ:ええっ! 500円玉って、たった30円で造れるの!? 470円ももうかっているじゃない。
ジェニファー:ワオ! 私も造る!
フクリス:造っちゃっちゃダメ! 偽造だよ! でも最近はね、みんながPayPayとかクレジットカードを使う「キャッシュレス決済」が当たり前になっているよね。そうなると、1円玉や10円玉を使う人がどんどん減っているんだよ。
トライ:確かに! お母さんは現金を最近はあまり持ち歩かないって言っていたわ。
フクリス:実はアメリカでは、1円玉に近い1セントのコインを造るのをやめているんだ。もしかしたら、1円玉もその日が近いかも!
※硬貨の製造コストは、素材や経費から推計した数字です。
1円玉は、1 枚1グラムって知ってた?
1円玉には実はすごい役割がある。それは、1円玉は1枚ちょうど1グラムになるように造られているから、もしはかりがなくても、1円玉が10枚あれば10グラム、100枚あれば100グラムって、重さを量ることができる。理科の実験や郵便物の重さを知りたいときに、すごく便利なんだ。ちなみに、1円玉を100万枚集めたら、重さはちょうど1トン。キリンやサイ1頭分くらいになる計算だね!
パトリック・ハーラン (著), 伊藤ハムスター (イラスト) 『パックンの森のお金塾 こども投資クイズ』(主婦の友社)
10才から新聞配達をしてハーバードを卒業、投資歴30年以上のパックンが伝授。
大好評で5万部を突破した『パックンの森のお金塾 こども投資』のシリーズ続編。
クイズ形式で、お金と投資のキホンを楽しく学ぶことができます。
これからの時代を生き抜くために必須の、お金と投資のリテラシー。
本書では「稼ぐ力」「正しく使う力」「投資する力」を3本柱として、
知識ゼロから投資を学ぶ子どもでも理解できる構成になっています。


































