「これ、まだ全然やってないじゃないか」と声を荒げた父親…深呼吸ひとつで変わった小2息子の表情

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「宿題が終わらないとき、最初に確認すべきは『どれだけ叱るか』ではなく『何が止まっているのか』だ」と語ります。真っ白なノートを見つけて声を荒げかけた父親が、深呼吸をひとつして聞き方を変えた夜の話です。(写真はすべてイメージです)
最初の数ページから先が真っ白だった
夏休みも残り1週間を切ったころ、小学2年生のそら(仮名)の宿題ノートは、最初の数ページから先が真っ白のままでした。父親の拓也さん(仮名)がそのことに気づいたのは、夕食後、なにげなくランドセルの中を覗いたときのことでした。
「これ、まだ全然やってないじゃないか」。拓也さんの声のトーンが、思わず強くなりました。そらは黙ってうつむき、何も言い返しませんでした。
拓也さんは、叱りたい気持ちと、「なんでもっと早く気づいてあげられなかったんだろう」という自分への苛立ちの両方を抱えながら、そらの前に座り込みました。
理由その1、そもそもの「量の見積もり」がずれている
小学校低学年の子どもは、まだ時間の感覚や、自分がどれくらいの時間で作業を終えられるかを見積もる力が、十分に発達していません。
大人であれば「このドリルなら30分くらいで終わりそうだ」と直感的に判断できますが、子どもにとって、目の前に積まれたページ数は、ただ漠然と「多すぎて終わらなさそうなもの」として映ります。この「終わらなさそう」という感覚自体が、取りかかる前から気持ちを重くしてしまうのです。
理由その2、実は「わからない部分」でつまずいている
宿題が止まっている本当の理由が、






























