なぜ背骨に馬のしっぽが?人の成長がつくり出す「馬尾」の正体
背骨の中に、まるで馬のしっぽのような神経があるのを知っていますか? 「馬尾」と呼ばれるこの神経の束は、実は人の体が成長する過程で形づくられたもの。子どもに教えたい脊髄と背骨の成長の違いを知ると、その不思議な形の理由が見えてきます。
※本記事は室生暁著『人体の不思議がわかる! すごすぎる体のつくり図鑑』(KADOKAWA)より一部抜粋、編集したものです。
※本記事は室生暁著『人体の不思議がわかる! すごすぎる体のつくり図鑑』(KADOKAWA)より一部抜粋、編集したものです。
背骨と脊髄の成長
馬尾(ばび)とは、背骨の中にある神経の束のことです。見た目が馬のしっぽに似ているので、この名前がつきました。
大人の体では、脊髄は背骨のいちばん下までは届いていません。でも、足やお尻へ行く神経は、もっと下の高さから背骨の外へ出る必要があります。
そのため神経だけが下へ長く伸び、背骨の中を垂れているような形になります。これが馬尾です。
お母さんのお腹の中で赤ちゃんの体が作られ始めたころは、脊髄と背骨はほぼ同じ長さでした。
ところが成長すると、背骨の方がぐんぐん長くなります。脊髄が短くなったのではなく、背骨の成長が速いのです。
その結果、神経が引き伸ばされたような形が残りましたが、失敗ではありません。
神経はやわらかく束になっているため、体を曲げたり動かしたりしても、うまく対応できます。
馬尾は、体の成長の仕方がそのまま形になって残った、大切な仕組みなのです。

室生暁著『人体の不思議がわかる! すごすぎる体のつくり図鑑』(KADOKAWA)
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