「台風で休みになんないかな」とつぶやいた中1娘…母親が聞き流さなかった一言の意味

元公立学校教員として多くの子どもたちと向き合い、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事を務める熱海康太氏は、「子どものSOSは、まっすぐな言葉では出てこないことが多い」と語ります。2学期前夜、「台風で休みになんないかな」とつぶやいた中1の娘。その一言を聞き流さずに拾い上げた母親が、数日後に聞いたこととは。(写真はすべてイメージです)
「明日、台風で休みになんないかな」
2学期が始まる前日の夜、中学1年生のあかり(仮名)は、夕食の途中でぽつりと「明日、台風で休みになんないかな」とつぶやきました。母親の久美子さん(仮名)は「そんなこと言って」と軽く笑い流しましたが、その一言が、なんとなく頭の片隅に残りました。
翌朝、あかりは「お腹痛い」と言いながらも、なんとか身支度を整えて登校していきました。久美子さんは、あの夜の一言が、単なる新学期特有の気だるさだったのか、それとも何かもっと重たいものだったのか、判断がつかないまま、1日を過ごすことになりました。
子どものSOSは、まっすぐな言葉では出てこないことが多い
多くの子どもは、「学校に行きたくない、つらい」という気持ちを、そのままの言葉で伝えてはくれません。
冗談めかした「休みにならないかな」という一言や、「疲れた」という言葉の繰り返し、あるいは、それまでよりそっけない「別に」という受け答えの増加。こうした、一見するとささいなやり取りの中にこそ、子どもなりのSOSが埋め込まれていることがあります。
文部科学省も、子どもの心の小さなSOSを見逃さず、学校全体で気づいて支えていくことの重要性を、近年繰り返し発信しています。これは学校現場だけでなく、家庭においても同じように大切な視点です。
「大丈夫?」ではなく、具体的に聞く
子どもの様子に気になる変化を感じたとき、「大丈夫?」という声かけは、実はあまり有効ではないことがあります。「大丈夫?」と聞かれると、多くの子どもは反射的に「大丈夫」と答えてしまい、そこで会話が終わってしまうからです。
代わりに効果的なのが、






























