「地震が来たら机の下」は正解? 実は場所によって違う、命を守る行動

片山誠
イラスト:しまりすゆきち
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「地震が来たら、机の下にもぐる」。子どもの防災訓練などで、そう教わることも多いですよね。でも、地震が起きた場所によっては、机の下に入ることが安全とは限りません。

大切なのは、決まった行動を覚えるだけでなく、「ここでは何が危ないかな?」と、その場の状況を考えること。

いざというときに子どもが自分で身を守れるよう、普段からさまざまな場面で「どう動けば安全なのか」を知っておくことが大切です。

この記事では、場所や状況に応じた地震からの身の守り方を紹介します。

※本稿は、片山誠(著)『こども72時間サバイバル防災』(ライツ社)より一部抜粋、編集したものです。

「震度7」ってどれくらい?

大地震と言われる「震度7」は、震度2や3とはまったくちがう。右に左に、上に下に、体が強く引っ張られて、ぜったいに立っていることはできない。
大地震を体験したことのある子どもは、「教室のつくえが勝手に動いて、ずっとかきまぜられていた」と言っていた。
そんな地震が起こったとき、いちばんこわいこと。それは、キミの頭にモノが落ちてくることだ。本棚もテレビもガラスのコップも、家の中にあるものはどれも、キミをおそう凶器に変わる。
だからこそ、学校では「地震が来たら、つくえの下に入りなさい」と教えられる。

「地震が来きたらつくえの下」は正ただしい?

でも、少し考えてみよう。
もし、キミがリビングではなく台所にいたら? 周りにお皿やコップがたくさんしまわれている食器棚があったら?
そのときも、テーブルの下にかくれるのが正しいだろうか。
ゆかに落ちた食器がわれて、キミの顔にするどいはへんが飛んでくるかもしれない。
つまり、「地震が来たらつくえの下」と、ただ暗記しているだけだと、かえってピンチになることがある。

こんな子がいた。小学校で、予告なしの避難訓練があったときのこと。校庭で遊んでいたその子は、サイレンが鳴るとなぜか一目散に学校の中に走っていった。
どうしてか。「地震が来たらつくえの下」という言葉を守ろうとして、わざわざ教室へもどって、つくえの下にもぐりにいったのだ。
なにもない広い校庭と、モノがたくさんある教室。どちらが安全だろうか? モノが落ちてくるから、あぶない。ならば、なにもない広い校庭のほうがずっと安全だ。
災害は、予想もしていないことの連続。「まさか、こんなことが…」と思うピンチが、どんどん起こる。
だからこそ大切なのは、なぜその行動をとる必要があるのか、その理由を考えること。大人に教えられたことを丸暗記するのではなく、自分の頭で考えて、動けるようになることだ。
そのことをしっかりと頭に入れて、この先を読みすすめてほしい。

電話がつながりにくくなる理由

地震が起こると、電話はつながりにくくなる。理由は2つ。1つ目は、電波を送っている基地局がこわれてしまうから。2つ目は、たくさんの人がいっせいに電話をしようとして、通信がこみ合ってしまうからだ。
でも、つながらないからといって「おうちの人になにかあった」と決まったわけではない。不安かもしれないが、あわてなくてもだいじょうぶだ。

そんなときは電話にこだわらず、LINEなどのメッセージ機能を使おう。キミが送ったメッセージが既読になったら、おうちの人は無事だ。

もちろん、海の近くに住んでいて津波の心配がある人は、スマホを見るよりも先に、とにかく高い場所へ逃げること。
心配かもしれないが、おうちの人の安全をかくにんするのは、キミ自身が安全な場所に逃げてからでいい。

こども72時間サバイバル防災

片山 誠 (著)『こども72時間サバイバル防災』(ライツ社)

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